サッカードイツ監督の解任にバスケファンが怒った理由 母国メディア指摘「配慮していたが…」
サッカードイツ代表は9日(日本時間10日)の日本との親善試合に1-4で敗れ、翌日にハンジ・フリック監督の解任が発表された。ドイツサッカー連盟(DFB)がプレスリリースを出したタイミングが悪く、同国のバスケファンを憤慨させていると現地メディアが報じている。
ハンジ・フリック監督が解任
サッカードイツ代表は9日(日本時間10日)の日本との親善試合に1-4で敗れ、翌日にハンジ・フリック監督の解任が発表された。ドイツサッカー連盟(DFB)がプレスリリースを出したタイミングが悪く、同国のバスケファンを憤慨させていると現地メディアが報じている。
ドイツのスポーツ専門局「Sport1」は「フリック解任、バスケットボールのファンを憤慨させる」との見出しで記事を掲載。「DFBがフリック代表監督を解任した。ドイツ代表のバスケW杯優勝決定の数分前に発表されると、サッカーファン、そしてバスケファンからも怒りを買うことに」と伝えた。
沖縄などで開催されたバスケW杯で、ドイツ代表は快進撃。10日の決勝でセルビアを破り、初優勝を飾っていた。しかし、試合終了の2分前にフリック監督の解任が発表されたことで、優勝に水を差されたファンの怒りを買ったという。
同メディアは「SNSでは、スポーツに対する不遜な振る舞いだ、DFBのリスペクトを欠く行為だと投稿された」「『Sport1』のつかんだ情報では、解任は午後に決定したもののバスケ代表の栄冠に配慮して発表を遅らせていたが、(ドイツ大衆紙)『ビルト』が報じたことでプレスリリースを出さざるを得なくなったのだ」と発表の裏側を伝えている。
X(旧ツイッター)上では「ドイツのスポーツの歴史において最もセンセーショナルな出来事の最中にサッカー代表監督の解任を発表してくるとは、どれだけ無礼なのか」「おいおい、DFBはなんてお粗末な連中なんだ。バスケW杯の最中にハンジ・フリックに関することを発表とは、完全な広報活動失敗だ」なとど投稿されたと報じられている。
記事では「ここ最近のDFBの振る舞いが『無能さの証明』だと揶揄され、今回のバスケ代表の優勝に水を差した格好となった行動を『サッカー連盟衰退の総仕上げだ』(とする書き込みもあった)」などと厳しい声があったことを伝えていた。
フリック監督の解任に関しては「(DFB)唯一の正しい判断」と大多数の賛同を得ているという。「ハンジ、ありがとう…何に感謝したらいいのか分からないけどありがとう」という嫌味なコメントもあったと報じられている。
(THE ANSWER編集部)