バスケW杯で波乱、米国が2大会連続でメダル逃す 3位決定戦はOTもつれる大熱戦、カナダが史上初銅メダル
FIBAバスケットボールワールドカップ2023(W杯)は10日、フィリピンで3位決定戦が行われた。OTにもつれる熱戦で、カナダが127-118で米国を下してW杯では史上初となる銅メダルを獲得した。ディロン・ブルックス、シェイ・ギルジャス・アレキサンダーがともに30得点を超える活躍を見せた。米国は劣勢の第4Q残り0.6秒で同点に追いつくなど意地を見せたが、2大会連続でW杯メダルを逃す波乱となった。
バスケットボールW杯・3位決定戦
FIBAバスケットボールワールドカップ2023(W杯)は10日、フィリピンで3位決定戦が行われた。OTにもつれる熱戦で、カナダが127-118で米国を下してW杯では史上初となる銅メダルを獲得した。ディロン・ブルックス、シェイ・ギルジャス・アレキサンダーがともに30得点を超える活躍を見せた。米国は劣勢の第4Q残り0.6秒で同点に追いつくなど意地を見せたが、2大会連続でW杯メダルを逃す波乱となった。
試合はカナダが第1Q、第2Qをリードする展開。ブルックスが6本連続で3ポイントを決めるなど、前半だけで21得点と攻撃をけん引した。米国もアンソニー・エドワーズが第3Qまでにチーム最多19得点を挙げるなど追い上げを図るが、91-82とカナダリードで最終Qを迎える。
勝負の第4Qで、米国が意地を見せる。怒涛の追い上げから、残り6分58秒でハリバートンが同点の3ポイントを決めた。94-94の状況でカナダがタイムアウト。6分18秒からエドワーズがジャンプショットを決め、遂に米国が逆転した。しかしその後はカナダも食らいつき、バレットのシュートで先に100点に到達。その後も一進一退の展開が続いた。
残り2分を切ったところで、カナダはブルックスがこの日7本目の3ポイントに成功。残り1分12秒でファウルをもらい、フリースロー1本を決めて107-107で残り1分の大詰めとなった。カナダがアレクサンダーの2ポイントで先行。さらにブルックスのフリースローが2本とも決まり、111-107でカナダの勝利が決まったかに見えた。
しかし、米国は残り5秒を切ったところでフリースローを獲得。4点差の状況でブリッジスが1本目を決め、2本目を外して自ら拾い、3ポイントラインの外へ。ここで放ったシュートが見事にリングを射抜き、残り0.6秒での3ポイント成功となった。土壇場で111-111の同点となり、場内は大歓声。試合はそのまま5分間のOTに突入した。米国はハートが5ファウルで退場。ミスもあり、残り2分を切ってカナダが121-115とリードを奪う展開。残り43.8秒でバレットが大きな3ポイントシュートを決め、124-115と勝利を手繰り寄せた。
米スポーツ専門局「ESPN」のデータ専門アカウント「ESPNスタッツ&インフォ」のX(旧ツイッター)によると、米国は1970年以降では初めて連続でW杯のメダルを逃す波乱となった。一方のカナダにとってはW杯史上初めてのメダル獲得という快挙になった。
(THE ANSWER編集部)