捕手にタックル→乱闘騒ぎでシーズン終了 謎すぎる“本塁突進”に米誌辛辣「向こう見ずな愚か者」
野球のメキシカンリーグのプレーオフで、謎の“タックル本盗”で試合どころかシーズンが終了、さらに両軍入り乱れての乱闘騒ぎに発展するという事件が起こった。米専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」は、このあまりにカオスな幕切れを招いた三塁走者を「デカすぎるリスク」「愚か者に見えた」と痛烈に批判している。
メキシカンリーグの地区優勝を決める1戦、9回裏に三塁走者が謎の行動
野球のメキシカンリーグのプレーオフで、謎の“タックル本盗”で試合どころかシーズンが終了、さらに両軍入り乱れての乱闘騒ぎに発展するという事件が起こった。米専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」は、このあまりにカオスな幕切れを招いた三塁走者を「デカすぎるリスク」「愚か者に見えた」と痛烈に批判している。
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南北2地区に分かれているメキシカンリーグ。北地区の優勝を決めるシリーズは、アルゴドネロス・ウニオーン・ラグナがテコロテス・デ・ロス・ラレドスを3勝2敗でリードして第6戦を迎えた。ラグナが3-1とリードした9回裏、ラレドは元ブルワーズのドラフト1巡目指名のヘンリー・ゲートウッドがソロ本塁打を放って1点差に迫り、さらに2死からケード・ゴッタが三塁打を放ち粘った。
問題はここからだ。アロンゾ・ハリスの打席でカウント2ストライクとなったところで、捕手が投手にボールを返すと三塁走者のゴッタが本塁へ走り出した。感づいたバッテリーは慌てて捕手へボールを戻し、悠々アウトのタイミング。ここでゴッタはスライディングをせず、立ったまま捕手へまるでタックルするように突っ込む格好となった。
同誌が「メキシコのプレーオフシリーズがカオスな本盗の企図で終わる」という記事で「ドラマはそこで終わらなかった。ゴッタの不必要に暴力的なプレーの後、両チームがベンチから飛び出し、乱闘騒ぎになった」と伝えているように、タックルをかましたゴッタに捕手が詰め寄ったのをきっかけに、両軍のナインがもみ合いとなった。
判定は当然ながらアウトで、シリーズもラグナが4勝目を挙げて終了。何とも理解しがたい展開に、同誌は「ゴッタはなかなかスピーディーだ(今季66試合で21盗塁している)が、チームのシーズンがかかっている時に取るにはデカすぎるリスクだ。うまくいっていれば、アメージングなプレーだったに違いない。そうはならず、ゴッタはただただ試合がかかった場面で向こう見ずに本塁に突進する愚か者に見えた」と伝えている。
(THE ANSWER編集部)