バスケW杯で話題の比江島ポーズ 本家はまさかの“挑発認定”でファウルの悲運「NBAとはルール違う」
バスケットボールのワールドカップ(W杯)は6日までに準々決勝が終わり、米国、ドイツ、セルビア、カナダの4強が出揃った。その中で5日にイタリアを下した米国ではまさかの事態が。日本代表の比江島慎が3ポイント連発の試合で披露していたポーズを“本家”の選手が相手ベンチに向けて見せると、テクニカルファウルをとられた。本人は「ルールの違い」とし、監督も「理解しないといけない」と述べている。
バスケットボールW杯準々決勝
バスケットボールのワールドカップ(W杯)は6日までに準々決勝が終わり、米国、ドイツ、セルビア、カナダの4強が出揃った。その中で5日にイタリアを下した米国ではまさかの事態が。日本代表の比江島慎が3ポイント連発の試合で披露していたポーズを“本家”の選手が相手ベンチに向けて見せると、テクニカルファウルをとられた。本人は「ルールの違い」とし、監督も「理解しないといけない」と述べている。
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歓喜のポーズも“本家”には厳しかった。52-28と米国が大きくリードして迎えた第3クオーター(Q)残り8分33秒、米国のミカル・ブリッジズが左から3ポイントを決めてリードを広げた。ボールがリングをくぐった直後、ブリッジズは背後のイタリアベンチに向かって、親指、人差し指、中指の3本を立てながら右手を前に突き出すセレブレーションを見せた。
NBAでよく見せるブリッジズお馴染みのポーズ。日本でも比江島が8月31日のベネズエラ戦で3ポイントを立て続けに成功させた後に披露して話題となった。だが、そこから5日後、“本家”であるブリッジズは相手ベンチに向けたことが挑発と取られ、審判からテクニカルファウルの判定を受けてしまった。
フィリピンメディア「ラプラー」公式X(旧ツイッター)が公開した動画内で、試合後の会見で「あなたたちは(NBAで)多くの国際的な選手とプレーした経験はあるが、代表チームとはあまり対戦したことがない。米国代表チームにとって、最も適応するのが難しい部分は」と質問されたブリッジズは「ルールの違いかな。トラベリングが少し違うかも。フィジカルの使える範囲もそうかもしれないけれど、そこに気づければ適応できる」と淡々と話した。
スティーブ・カー監督は「今夜我々が見たものでは、NBAではミカルが敵ベンチ前で3ポイントシュートを決め、相手が野次を飛ばして来て彼(ブリッジズ)が指をさし返してもプレーは続くんだ。でもFIBAでは彼が3ポイントシュートを決め、相手が野次ってきて、彼が指をさし返すとテクニカルファウルを受けてしまう。我々はそれを理解しないといけない。多くの違いがあるからね」と話し、NBAとW杯のジャッジの違いについて触れた。
そこから「選手たちには多くのプレーを見せて違いを説明し、ルールを尊重して不満を多く漏らしてはいけないと伝えている」と続けたカー監督。「ブランドン・イングラムはダンクしようとしてアンスポーツマンライクファウルを受けた。NBAではあれがアンスポーツマンライクになることはあり得ない。でもFIBAではそうなんだ。我々は適応して尊重しないといけない」と話していた。
(THE ANSWER編集部)