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タイ人王者を引っ張り出した亀田興行 団体内統一へ、重岡優大「どちらも逃げも隠れもできない」

ボクシングの亀田プロモーションは6日、重岡優大、銀次朗(ともにワタナベ)の兄弟が10月7日に東京・大田区総合体育館で団体内王座統一戦を行うことを発表した。ともに世界ミニマム級暫定王者の2人。それぞれ正規王者との対戦へ、この日は興行をプロモートする元世界3階級制覇王者・亀田興毅氏とともに都内で会見に臨んだ。興行はABEMAで全試合無料生配信される。

重岡優大【写真:浜田洋平】
重岡優大【写真:浜田洋平】

重岡優大&銀次朗が会見

 ボクシングの亀田プロモーションは6日、重岡優大、銀次朗(ともにワタナベ)の兄弟が10月7日に東京・大田区総合体育館で団体内王座統一戦を行うことを発表した。ともに世界ミニマム級暫定王者の2人。それぞれ正規王者との対戦へ、この日は興行をプロモートする元世界3階級制覇王者・亀田興毅氏とともに都内で会見に臨んだ。興行はABEMAで全試合無料生配信される。

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 兄・優大は4月16日にWBC王者パンヤ・プラダブシー(タイ)に世界初挑戦の予定だったが、王者がインフルエンザに感染して2週間前に中止に。急きょ変更された対戦相手を下し、暫定王座を獲得した。次戦は団体内王座統一戦が基本線だったが、パンヤが6月にタイで別の選手との防衛戦を強行。歴代でもタイ人王者は国外での試合を拒否するケースが多く、パンヤ側も母国開催を熱望していた。

 WBCが優大との対戦指令を出した末、交渉がまとまらず興行権は入札にもつれ込んだ。ミニマム級では「破格」の21万3000ドル(約3150万円)で亀田プロモーションが落札。亀田氏がプロモーターとして意地の手腕を発揮し、団体内王座統一戦を主催する権利を手にした。

 優大は「WBCから指令が来て、どちらも逃げも隠れもできない。先に防衛戦をやったかとか、どうでもいい。どちらが正規王者か決めるだけ。暫定王者というものに一番すっきりしていないのは僕自身。満足も納得もしていない」と気合い十分。こう続けた。

「いろいろ煽った方が面白いかもしれないけど、俺は思っていることしか言わない。(相手は)アウェーでリスクがあるとわかっていながら、その中で来てくれる。防衛しているチャンピオンなのでリスペクトはしています。でも、その上で俺がチャンピオンだと証明する。しっかり仕上げてチャンピオンの名に恥じない仕上げをして試合に臨みたい。KOします」

 リモートで会見に出席したパンヤは「病気(インフルエンザ)が治って長らく試合から遠ざかっていたので、調整的な意味でも1回、世界戦を挟みたかった。今はすこぶる体調がいい。7日に互いにいい試合ができれば」と意気込み。日本開催にも「特に緊張とかは感じない。普通に試合をするだけだ。私も優大選手を尊敬しています。その上で7日に互いの技を出し合って試合をしましょう」と投げかけた。

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