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世界挑戦へ4億4200万円提示も実現せず 無念の亀田和毅がフェザー級転向「全てのボクサーが…」

ボクシングの元世界2階級制覇王者・亀田和毅(TMK)が6日、都内で会見し、10月7日に東京・大田区総合体育館でフェザー級初戦を迎えることを発表した。兄の元世界3階級制覇王者・亀田興毅ファウンダーがプロモートする興行に初参戦。和毅は長兄の興毅氏、金平桂一郎会長と会見し、フェザー級転向への経緯などを明かした。興行はABEMAで全試合無料生配信される。

ボクシングの元世界2階級制覇王者・亀田和毅【写真:浜田洋平】
ボクシングの元世界2階級制覇王者・亀田和毅【写真:浜田洋平】

亀田和毅が会見

 ボクシングの元世界2階級制覇王者・亀田和毅(TMK)が6日、都内で会見し、10月7日に東京・大田区総合体育館でフェザー級初戦を迎えることを発表した。兄の元世界3階級制覇王者・亀田興毅ファウンダーがプロモートする興行に初参戦。和毅は長兄の興毅氏、金平桂一郎会長と会見し、フェザー級転向への経緯などを明かした。興行はABEMAで全試合無料生配信される。

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 和毅は2021年12月にWBA世界スーパーバンタム級王座の挑戦者決定戦に勝利し、長らく挑戦権を保持していた。王者との対戦を待っていた状態だったが、なかなか世界戦の機会を得られず。今年4月に同王座を奪取したマーロン・タパレス(フィリピン)の陣営へ、長兄・興毅氏が300万ドル(約4億4200万円)を提示し、交渉を開始したという。

 興毅氏と金平会長によると、5月にWBAから同級1位だった和毅と王者タパレスとの対戦指令が出たが、翌日になって“撤回”されたという。さらに2位のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)と挑戦者決定戦をWBAが指示。IBF王座も持つタパレスは、WBC&WBO王者・井上尚弥(大橋)との4団体統一戦に臨む方向となっている。

 和毅陣営はアフマダリエフと交渉へメールをしたが、金平会長は「いつまでも返事がない」と進展せず。和毅は以前から減量苦もあり、すぐに世界戦を実現できないため、フェザー級転向を決断。次戦の相手は未発表の中、無念の面持ちでコメントした。

「全てのボクサーが世界王者になるために、毎日汗水を垂らして頑張っている。それは自分も一緒。自分ももう一回世界王者になるために、ルールに沿って挑戦権を取って、権利も獲得し、WBA1位まで行っていよいよ世界戦というところでこういうことがあった。こういうことも経験かなと。誰にも経験できていないことができている。こういう経験が未来の自分の支えになるのかなと思っている。

 井上チャンピオンがスーパーバンタム級に上げると聞いて、1%でも(対戦できる)可能性があるならと思って待っていた。でも、叶わず体がきついのでフェザー級に上げて亀田家8本目のベルトを取りに行きたい」

 現在、フェザー級ではWBA5位。「チャンスがあるならどの団体でもいいと思っている。『(興毅氏には)残りのボクシング人生、和毅はトレーニングだけに集中してほしい』と言ってくれた。次の興行があるので出ようと決めた」と再出発を図る。

 今回の興行は、興毅氏がプロモートする「3150FIGHT vol.7 ~拳闘士はゲンコツで語る~」として開催される。和毅は同興行初参戦となり、世界ミニマム級暫定王者の重岡兄弟がそろって同級団体内王座統一戦を行う。兄・優大はWBC正規王者パンヤ・プラダブシー(タイ)と、弟・銀次朗はIBF正規王者ダニエル・バラダレス(メキシコ)と対戦する。

 亀田家では父・史郎氏がトレーナーライセンスを再交付されたばかり。次兄・大毅氏はボクシングジム会長を務めている。興毅氏は「家族がそれぞれの立場で真剣に頑張っています。この業界を盛り上げていければ」と語った。

(THE ANSWER編集部)


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