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会場デザインで世界陸上やり投げの苦戦者続出 予選落ちのディーン元気「これが今の実力」

ブダペスト世界陸上は25日、男子やり投げ予選が行われ、31歳のディーン元気(ミズノ)が79メートル21でA組6番手とした。今大会は、投てきエリアのデザインによって感覚が変わり、苦戦する選手も。ディーンは「ラインから芝生までが遠い」と悔やんだ。

世界陸上やり投げ予選に出場したディーン元気【写真:ロイター】
世界陸上やり投げ予選に出場したディーン元気【写真:ロイター】

ブダペスト世界陸上

 ブダペスト世界陸上は25日、男子やり投げ予選が行われ、31歳のディーン元気(ミズノ)は79メートル21でA組6番手ながら予選落ちが決まった。今大会は、投てきエリアのデザインによって感覚が変わり、苦戦する選手も。ディーンは「ラインから芝生までが遠い」と悔やんだ。

 決勝進出ラインがきわどいところだった。今季ベストは83メートル15のディーン。83メートルを越えれば即予選通過が決まるが、1投目は78メートル21だった。2投目は78メートル57で首を傾げ、苦笑い。3投目は観客を煽り、雄叫びを上げてから臨んだ。結果は79メートル21。両膝に手をつき、がっくりとうなだれた。

「難しいですね。自分の投げができなかった。イレギュラーなこととしては、(ファウルになる)ラインから芝生までが遠い。対策はしてきたのですが、その感覚を信じて投げられないのが自分の実力」。3投目はラインまで1メートルを残し、距離をロス。「やりに力を加えられたけど、これが今の実力です」と言い訳をしなかった。

 今大会はディーンと同様、投てきエリアのデザインに苦戦する選手が多い。ディーンによると、はみ出ればファウルとなるラインから、フィールドの芝生までの距離が遠いという。「(通常は)長くても芝から50センチくらい。景色が違う」と説明。今回は2、3メートルほどあり「目安として(距離が)空いて見えるので、いつも以上に進んでしまう」と慎重になるあまり、ラインのかなり手前から投げることになるという。

 女子で決勝進出を決めた昨年銅メダルの北口榛花(JAL)は「他の国の選手もやりづらそうな人が多い」と助走が合わない選手がいることに触れつつ、「私は歩数で合わせるタイプなので、あまり関係ないです」と振り返っていた。

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