エンゼルスは「大谷とトラウトでは勝てなかった」 事実上の終戦にLA紙が強化方針変更を要求
米大リーグ・エンゼルスに激震が走っている。23日(日本時間24日)に大谷翔平投手がUCL(内側側副靭帯)の損傷により、今季残り試合に投手としては出場しないことを発表。さらに復帰したばかりのマイク・トラウト外野手が左手首痛を再発させ、負傷者リスト(IL)に逆戻りとなった。この緊急事態を受けて、地元紙はエンゼルスに「進路を変えなければならない」と強化方針の変更を求めている。
LA地元紙がエンゼルスの強化戦略に言及
米大リーグ・エンゼルスに激震が走っている。23日(日本時間24日)に大谷翔平投手がUCL(内側側副靭帯)の損傷により、今季残り試合に投手としては出場しないことを発表。さらに復帰したばかりのマイク・トラウト外野手が左手首痛を再発させ、負傷者リスト(IL)に逆戻りとなった。この緊急事態を受けて、地元紙はエンゼルスに「進路を変えなければならない」と強化方針の変更を求めている。
エンゼルスにとっては悪夢のような1日となった。レッズとのダブルヘッダーに2連敗し、61勝67敗と今季ワーストの借金6。プレーオフ圏内がさらに遠のくばかりでなく、第1戦に先発した大谷は右肘靭帯を損傷したことで投手として今季絶望に。さらに7月に左手有鉤骨を骨折し、8月22日(同23日)に復帰したばかりのトラウトもわずか2日でIL入りとなった。
この状況を受けてカリフォルニア州地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」は、「エンゼルスはショウヘイ・オオタニとマイク・トラウトでは勝てなかった。今、彼らは進路を変えなければならない」との見出しで報道。記事内では今季のエンゼルスについて、大谷とトラウトを「ワールドシリーズは無理だとしても、少なくともプレーオフに出場させるために果敢に挑戦した」と振り返ったが、「それが起こることはないだろう」と断言した。
そして「エンゼルスは今年勝つためにプレーをしてきたし、それは恥ずべきことではない」と改めて記した上で、「しかしアインシュタインは、狂気とは即ち、同じことを繰り返し行い、違う結果を期待することであると定義した。オオタニに関してはフリーエージェントになる前の最後の数週間を迎えており、何か違うことをする時が来た」と、今オフに大谷がフリーエージェント(FA)となることを踏まえて、来季以降の強化方針の変更が求められていると言及している。
エンゼルスのアート・モレノオーナーの戦略についても「善意的だったが、上手くいかなかった」と指摘。「エンゼルスは10月に向けて全力を尽くした1年だったが、9月には意味のある試合さえもできないだろう」と8月に入ってから急失速した現状を嘆き、球団に変革を求めた。
(THE ANSWER編集部)