エンゼルス年俸56億円男を“給料泥棒チーム”に米選出 3年148試合、もたらしたのは「後悔」のみ
米大リーグはポストシーズン争いのクライマックスに差し掛かろうとする中、米メディアでは今季のメジャーリーガーで「給料を貰いすぎ」なワースト選手をポジションごとに格付けする企画を展開。今季61勝64敗と失速中のエンゼルスからはアンソニー・レンドン内野手が三塁手部門で不名誉な選出となった。
米メディアが不名誉な格付け
米大リーグはポストシーズン争いのクライマックスに差し掛かろうとする中、米メディアでは今季のメジャーリーガーで「給料を貰いすぎ」なワースト選手をポジションごとに格付けする企画を展開。今季61勝64敗と失速中のエンゼルスからはアンソニー・レンドン内野手が三塁手部門で不名誉な選出となった。
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「MLBの2023年シーズンで給料貰いすぎチームを紹介」との企画を展開したのは米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・リポート」だった。
メジャーでは今季年俸1000万ドル超えの選手が155人ロスター入りしているが、特集では活躍が報酬に見合わない“給料泥棒”といえる存在に注目。各ポジションごとに選出しているが、失速中のエンゼルスからは左ひざ付近の自打球で故障者リスト入りしているレンドンが三塁手部門で登場。「MLB史上最悪の契約」と酷評されている。
レンドンの今季契約はチームトップの3860万ドル(約56億円)だが、選手の貢献度を示す指標「bWAR」では「0.1」の衝撃的な落第点を叩き出していることも紹介。二刀流の躍動を見せるチームメートの大谷翔平投手の今季のbWARは21日時点で「9.4」で、大谷はレンドンの94倍貢献している計算になる。
レンドンの対抗馬として、特集ではナショナルズのスティーブン・ストラスバーグ投手とタイガースのミゲル・カブレラ内野手の2選手を挙げたが、「少なくともこの2人は災害のような契約になってしまうまで、素晴らしいシーズンもあった」と擁護。その上で、「それと比較すると、レンドンはエンゼルスに後悔以外、何物ももたらしていない」と苦言を呈している。
エンゼルスとの契約初年度だった20年シーズンのレンドンについては「堅実だった」と一定の評価を与えながらも、「21年開幕から、レンドンはたった148試合しか出場していない。打率は.235、長打率は.364だ」と近年の稼働率の悪さと不振に注目している。
過去3シーズンで3分の2の期間を故障者リストで過ごしているレンドンについて、この期間中は出場試合、打率と長打率でいずれも「はるかに全盛期を過ぎた」カブレラ以下の働きという厳しい現実に注目している。
「ここまでの大金を稼いでしまっているため、エンゼルスはこのオフに不世出なスーパースターと再び契約することができないかもしれない。これは残酷だ」と寸評では分析。レンドンの契約が足枷となり、FAとなる大谷の再契約が叶わないリスクを指摘している。選出された選手は下記の通り。
捕手 ヤスマニ・グランダル(ホワイトソックス)
一塁手 ホセ・アブレイユ(アストロズ)
二塁手 コルテン・ウォン(マリナーズ)
三塁手 アンソニー・レンドン(エンゼルス)
遊撃手 ティム・アンダーソン(ホワイトソックス)
左翼手 カイル・シュワーバー(フィリーズ)
中堅手 アーロン・ヒックス(オリオールズ)
右翼手 クリス・ブライアント(ロッキーズ)
指名打者 ミゲル・カブレラ(タイガース)
先発投手 スティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)
抑え投手 エドウィン・ディアス(メッツ)
(THE ANSWER編集部)