大激戦100mの裏で0秒01差まさかの敗退 前回王者カーリーが粋なコメント「世界の全選手を応援して」【世界陸上】
ブダペスト世界陸上は20日(日本時間21日)、男子100メートル決勝が行われ、昨年大会で日本人過去最高の7位入賞を果たしたサニブラウン・ハキーム(東レ)が10秒04(無風)で6位に入った。ノア・ライルズ(米国)が今季世界最高9秒83で金メダル。2~4位は9秒88で3人が並ぶ大激戦となった。一方、前回王者のフレッド・カーリー(米国)は準決勝でまさかの敗退。しかし、レース後は粋なコメントを残した。
ブダペスト世界陸上
ブダペスト世界陸上は20日(日本時間21日)、男子100メートル決勝が行われ、昨年大会で日本人過去最高の7位入賞を果たしたサニブラウン・ハキーム(東レ)が10秒04(無風)で6位に入った。ノア・ライルズ(米国)が今季世界最高9秒83で金メダル。2~4位は9秒88で3人が並ぶ大激戦となった。一方、前回王者のフレッド・カーリー(米国)は準決勝でまさかの敗退。しかし、レース後は粋なコメントを残した。
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大激戦となった100メートル決勝にV候補だった前回王者の姿はなかった。
準決勝3組に登場したカーリー。しかし、中盤以降いつもの伸びが見られず、3着でゴールに流れ込んだ。タイムは10秒02。各組上位2着+2人に与えられる決勝には、1組で走った全体8番手ファーディナンド・オムルワ(ケニア)の10秒01に0秒01及ばず。1組とは対照的に向かい風になる不運もあり、全体9番手で前回王者がセミファイナルで姿を消すことになった。
直後の米放送局のインタビューでは「何が起きたのか分からない」「やってしまった」と呆然とした様子で振り返ったが、ミックスゾーンに現れると落ち着きを取り戻し、「これはトラック&フィールド。俺は競争者だ。今日は俺よりも優れた選手たちがいたということ。試練を受け入れる準備はできているよ」と敗戦を受け入れた。
今後については「俺のことは知っているだろう。俺はチャンピオンだ。輝いてシーズンを終えたい。そして来シーズン、また戻ってきたい」と言い、「スポーツは俺たち全てのアスリートの人生にとってほんの一部に過ぎない。スポーツ以外にも人生がある」と王者らしく振る舞った。
そして、応援してくれる人たちへの想いを問われた。「これからも俺を応援してほしいし、様々な国から来ている全てのアスリートを応援してほしい。それは俺たちよりも大きなことなんだ」。自分のみならず、大会に出場する全選手への後押しを呼びかけ、粋なコメントともにミックスゾーンを去った。
(THE ANSWER編集部)