甲子園を海外記者はどう見たのか 異例の密着レポート「日本の野球への熱狂的な愛」
第100回全国高校野球選手権記念大会は大阪桐蔭の史上初となる2度目の春夏連覇で幕を閉じた。100回という大きな節目を迎えた日本の風物詩に、野球が盛んではない欧州メディアも注目。ジャーナリストが聖地に密着取材を敢行し、「日本人の野球への熱狂的な愛」と題してレポートしている。
ドイツ公共放送が聖地密着企画を実施「日本人の野球への熱狂的な愛」
第100回全国高校野球選手権記念大会は大阪桐蔭の史上初となる2度目の春夏連覇で幕を閉じた。100回という大きな節目を迎えた日本の風物詩に、野球が盛んではない欧州メディアも注目。ジャーナリストが聖地に密着取材を敢行し、「日本人の野球への熱狂的な愛」と題してレポートしている。
甲子園に異例の密着を試みたのは、ドイツ公共国際放送局「ドイチェ・ヴェレ」だった。「日本人の野球への熱狂的な愛」と題した特集では「日本における高校野球は一大行事。先日開催された甲子園大会の期間中、プロチームが使う球場はティーンエイジャーを見る観客で溢れ返った」と記し、ライターのカイ・ダムバッハ氏がレポートしている。
記事は今大会撮られた10枚の写真とともに展開。「野球のために一つに」と紹介された最初の項目では、大会の概要について「日本全国約4000校が参加。このトーナメントはトップレベルの高校球児の品評会となるだけでなく、地元の学校を応援することで人々を一つのコミュニティに結びつける」と言及している。
そして、出場には各都道府県の地方大会を制する必要があるとした上で「泥臭く」との項目を展開。選手はチームのために全力を尽くすことを求められるとし、「それは坊主頭にし、(自らが)犠牲になるバントを喜び、一塁ベースにヘッドスライディングすることを意味する。チームのために全身全霊を尽くすのだ」と球児の全力プレーを紹介している。