世界デビューする日本の24歳女子ハードラー 田中佑美は「あ、求められてるんや~」と期待に笑顔
期待に快活に笑った田中「需要があるのを理解しつつ…」
長らく13秒00の壁が破れなかった女子100メートル障害。近年は一気に記録が伸び、6月の日本選手権は自己ベスト12秒台が5人もそろう「史上最もハイレベルな争い」と呼ばれるほど激戦に。決勝8人のうち最年少だった田中は、元日本記録保持者・寺田明日香、前保持者・青木益未に0秒01差の12秒96(向かい風1.2メートル)で3位に入ってみせた。
昨年オレゴン世界陸上は現日本保持者の福部真子が、準決勝で日本記録を叩き出した。田中は「(タイムで)ぎりぎり拾われて準決勝に行くんじゃなくて、ちゃんと戦って準決勝に行く。それがやはり凄いなと思いました」と先輩たちを尊敬。日本の女子100メートル障害の近年の盛り上がりを支える一人として、期待を受け止めている。
「今年は『3人出場で3人とも準決勝進出か』みたいなことを書かれているのを見て、『あ、求められてるんや~』って(笑)。需要があるのを理解しつつ、自分にできるのは予選から頑張って走ることだけだなと思うので頑張りたいと思います」
ハキハキと言葉を繋ぎ、快活に笑った24歳。日の丸を胸に世界のトラックを駆け抜ける。
(THE ANSWER編集部)