ベンチで一喝のエンゼルス監督、1週間前に語った「大声を上げる理由ない」の発言に米記者注目
米大リーグ・エンゼルスは14日(日本時間15日)、敵地レンジャーズ戦に0-12で敗れた。同地区首位の相手に、実力差を見せつけられる形で惨敗。試合中、フィル・ネビン監督はベンチで選手たちに喝を入れるような姿も見られた。米記者は、先週8日(同9日)にネビン監督が語っていた内容を今回の出来事と対比させるように記している。
レンジャーズに0-12で大敗
米大リーグ・エンゼルスは14日(日本時間15日)、敵地レンジャーズ戦に0-12で敗れた。同地区首位の相手に、実力差を見せつけられる形で惨敗。試合中、フィル・ネビン監督はベンチで選手たちに喝を入れるような姿も見られた。米記者は、先週8日(同9日)にネビン監督が語っていた内容を今回の出来事と対比させるように記している。
3回までに5点リードを許し、打線は相手の好投手シャーザーから得点を奪うことができない展開。ダグアウトで喝を入れたのはネビン監督だった。顔を紅潮させ、強い口調で何かを選手たちに伝えているように見える。普段いるホームベース側とは逆側まで歩くなど怒りの様子だった。
この様子は中継にも映っていたが、カリフォルニア州地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のアニカ・ジョンソン記者は自身のX(旧ツイッター)でこの映像に触れつつ、かつてネビン監督が語った内容との対比を伝えた。
エンゼルスは今月7日(同8日)のジャイアンツ戦まで7連敗を記録。連敗ストップに向けて「いつ選手と問題について話し合うか、あるいは大丈夫だと伝えるか」との内容を問われたネビン監督は「職員たちのことを知ること、選手たちのことを知ることだ。そして、彼らに話したときに彼らがどんな反応をするかだ……」と1週間前に語っていたという。
ジョンソン記者によると、ネビン監督は当時「現時点では彼らに叫んだり、大声を上げたりする理由はなにも感じていない。私たちはそういったことを乗り越えてきた」と説明。今季序盤に勝つ野球ができていなかった時期もあったことを振り返ったが「それは変わった」と話したと伝えられている。
少なくとも7連敗直後は怒り、大声を上げる理由がなかったとネビン監督は話していたようだが、0-12と攻守に精彩を欠いたこの日はベンチで怒りの様子を見せ、会見でも「間違いなくガッカリしているし、頭に来ている」と正直に話していた。それだけこの日の惨敗に、指揮官も思うところがあったのかもしれない。
ネビン監督は1週間前、「努力の欠如」「勝つために適切なアプローチをしていない」といった状況が最近はないと語っていたそうだが、ジョンソン記者は「(ネビン監督が1週間前に語った)それ以降、ジャイアンツに2勝し、ア・リーグ西の上位を走るレンジャーズとアストロズ相手に4連敗に陥っている」と指摘している。
(THE ANSWER編集部)