「アイドルになりきった」 初V菅沼菜々、重圧を乗り越えたまさかの秘訣「アイドルは怒らない」
SNS発信のこだわり「そのせいで優勝できないと言われて、凄く嫌な思いも…」
――正規のラウンドはティーショットがブレたけど、パーオンできていた。
「昨日からドライバーショットがよくない。フェードなのに捕まるとわからなくなる。最後まで上手くいかないけど、ラフでもいいライならチャンスにつけるという考え。でも、今日は楽しく回るのが第一だと思っていた」
――アプローチは昔から得意?
「遊びでチップインをしていたので、小さいころから得意でした。10ヤード以内ならバーディーチャンスと思ってチップインを狙っています」
――今週はよく飛ぶので、キャディーさんが「ゴリラ」だと言っていたが。
「そうですね(笑)。ゴリラだから持つ番手が短くて助かりました。ウェッジとか、ピッチングだとなんとかなる。ゴリラでよかった(笑)」
――今季はブライトナーに選ばれた。
「ブライトナーの中でも私だけ優勝していない。本当に私でいいのかなと思っていた。仲のいい選手、下の子が勝って焦りがちなんですけど、なんとか焦らずに自分のゴルフをしようと思っていました。でも、置いて行かれている感じはありました。萌寧ちゃんも何勝もして凄いし、私もって思っていた。岩井姉妹も高校の後輩で、皆さんに『後輩が勝たれてどうですか?』って聞かれますし(笑)。去年、千怜ちゃんが勝った試合で勝てて縁を感じます」
――優勝のカギになったホールは。
「14番のバーディー。去年なら外していたので大きかった。でも、追いつかれたので……。8番のパーは流れが悪くなりそうなところだったので大きかったですね」
――これまで惜しい試合がたくさんあった。
「去年のスタンレーが一番惜しかった。あの試合が一番悔しい。あまり考えこまないタイプ。乗り越えたとかはなく、もういいやって。その日は悔しいけど、寝たら忘れるっしょ!みたいな(笑)」
――スタート前の気持ちは。
「気負いもあった。見に来て下さるギャラリーさんに向けてアイドルになり切った気持ちでやりました(笑)。なりきれました(笑)。なかなかバーディーが決まらずにフラストレーションがあったけど、アイドルなので怒らないように楽しく回りました(笑)」
――カメラ目線も多い。狙いは。
「本当に乃木坂さんが大好き。私は可愛くないけど、アイドルみたいなプロゴルファーがいてもいいのかなと。ポーズとか研究してやっています。可愛くないっていう人もいるけど、可愛いって言ってくれる人もいるのでその人たちのためにやります(笑)。乃木坂さんが好きになったのは3年前。それくらいから考えてやっています」
――何か極意は?
「なるべく左側から写真を撮られるように。あとは小顔効果、ハートの位置とか。でも、最近新しいポーズがなくて困っています。打っている時も見られている。見られる意識が他の選手より強い意識があると思います」
――理想のアイドル像は。
「そういう女子プロはいないので、他の人と被らないキャラでやっていきたいと思います(笑)」
――SNSはプライベートが多い。
「プロゴルファー感を出したくないので、普段はプライベートを載せるようにしています。でも、それのせいで優勝できないとか、もっと練習しろとか言われて、凄く嫌な思いもした。でも、ゴルファー感を出したくないので。自分が頑張っているところを見せたくないんです」
――今後の目標は。
「1勝目まで苦しい時期が続いたけど、ここで終わらず、すぐに2勝目ができるように頑張りたい」
(THE ANSWER編集部)