負傷した相手に氷袋を持って行ったチェコ選手に海外注目

　女子テニスのナショナルバンク・オープンは11日、カナダ・モントリオールでシングルス3回戦が行われ、ベリンダ・ベンチッチ（スイス）がペトラ・クビトバ（チェコ）に2-1で逆転勝ちした。試合途中に左足を捻って転倒したが、相手選手が氷を持って駆け付けるシーンが話題に。大会公式が動画を公開すると、海外ファンから「人としても素晴らしい」「100％のスポーツマンシップだ」「上品な女性」と称賛の声が上がった。

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　最終セット第2ゲーム。ベンチッチが左足を捻って転倒した。苦悶の表情を浮かべ、天を仰ぐ。起き上がったものの、痛みがあるのか左足を気にする素振りを見せた。すると、すぐに氷袋を持って駆け寄ったのがクビトバ。心配そうに寄り添い、ベンチまでついていくと、タオルを敷いて患部へアイシングした。ベンチッチは涙を拭っているようだ。

　一連の動画を公開したのは大会公式X（旧ツイッター）。文面に「熱戦の中でのスポーツマンシップ」「一流（の行動）を見せる」と記して投稿した。海外ファンからは「ペトラは素晴らしい」「ペトラは一流以外の何ものでもない！」「スーパーウーマンだ」「ペトラが大好き！　選手としても人としても素晴らしい」「2人とも尊敬」「100％のスポーツマンシップ」「上品な女性」と感動した様子の声が相次いでいる。

　試合は再開され、負傷したベンチッチがこのゲームをブレークした。6-1で第3セットを奪い、逆転勝ち。敗れたものの、相手を気遣ったクビトバの行動が脚光を浴びていた。