ヒマラヤ山脈で野球をするブータン人 幻想的1枚に米専門局感動「これをルーブル美術館に飾れ」
世界最高峰・ヒマラヤ山脈の南部に位置する小国ブータンで、野球人気が高まっている。MLB公式サイトが「世界で最も人里離れた国の山脈の中で、野球が根付いている」と題して特集。巨大な大仏が見守る中、民族衣装に身を包んだ選手たちの画像が公開されると、米放送局も反応。「これをルーブル美術館に飾れ」「この写真は本当に信じられないぐらい素晴らしい」と感動している。
ブータン野球を捉えた1枚とは
世界最高峰・ヒマラヤ山脈の南部に位置する小国ブータンで、野球人気が高まっている。MLB公式サイトが「世界で最も人里離れた国の山脈の中で、野球が根付いている」と題して特集。巨大な大仏が見守る中、民族衣装に身を包んだ選手たちの画像が公開されると、米放送局も反応。「これをルーブル美術館に飾れ」「この写真は本当に信じられないぐらい素晴らしい」と感動している。
背後にそびえる金色の大仏は存在感抜群だ。バット、ボール、ヘルメット、ミット……見慣れた用具も写っているが、選手が着用しているのはユニホームではなくローブ状の「ゴ」と呼ばれる民族衣装。プレーしている場所もグラウンドではなく、荘厳な遺跡の前だ。
MLB公式のカルチャー専門アカウント「MLB Life」ツイッターは、「これはドルデンマ大仏像の前で野球がプレーされている写真だ」と記して公開。ブータン野球ソフトボール協会の共同創設者であり、会長であるマシュー・デサンティス氏が撮影したものだという。
米スポーツ専門局「FOXスポーツ」の野球専門ツイッターアカウントも「これをルーブル美術館に飾れ」と画像付きで投稿。「ブータンで野球の試合が行われているこの写真は、本当に信じられないぐらい素晴らしい」と絶賛している。
MLB公式サイトも特集。マイケル・クレア記者が執筆した記事によると、米国出身のデサンティス氏と、ブータン出身で現在は同協会の社長を務めるカルマ・ドルジ氏の2人がブータンで出会い、2010年にボランティアのクリニックを立ち上げたという。テレビやインターネットが普及したのが1999~2000年頃と世界でも最も遅い国の一つとのことだ。
それでも野球中継を一度も見たことがない子どもたちが、実際にプレーしながらルールを学んで少しずつ普及。現在でもメジャーリーグの試合を見たことがあるのはわずかだが、6000人以上の子どもたちが野球に熱中していると伝えている。