なでしこは「選手が変わってもDNAは変わらない」 屈辱敗退の中国選手が語った日本の快進撃
サッカーのFIFA女子ワールドカップ(W杯)オーストラリア・ニュージーランド大会は7月31日、ニュージーランド・ウェリントンで行われた1次リーグC組第3戦で日本代表・なでしこジャパンがスペインを4-0で下し、開幕3連勝。勝ち点9でグループ1位となり、4大会連続の決勝トーナメント進出を決めた。一方、かつてアジア最強を誇った中国は1日のD組第3戦でイングランドに1-6と大敗し、組3位で敗退が決定。日本と対照的な結果に対し、中国メディアは日本の育成、強化システムの成功に注目し、「日本女子サッカーの目覚ましい活躍は、国内に築かれた基礎と海外への進出の2つの試みにより導かれた結果であろう」として中国との差を報じている。
中国女子サッカーの“衰退”の理由をメディアが分析
サッカーのFIFA女子ワールドカップ(W杯)オーストラリア・ニュージーランド大会は7月31日、ニュージーランド・ウェリントンで行われた1次リーグC組第3戦で日本代表・なでしこジャパンがスペインを4-0で下し、開幕3連勝。勝ち点9でグループ1位となり、4大会連続の決勝トーナメント進出を決めた。一方、かつてアジア最強を誇った中国は1日のD組第3戦でイングランドに1-6と大敗し、組3位で敗退が決定。日本と対照的な結果に対し、中国メディアは日本の育成、強化システムの成功に注目し、「日本女子サッカーの目覚ましい活躍は、国内に築かれた基礎と海外への進出の2つの試みにより導かれた結果であろう」として中国との差を報じている。
優勝候補の一角とされていたスペインを4ゴールで粉砕し、元世界女王として再び脚光を浴び始めたなでしこジャパン。1次リーグ3試合で11得点、無失点という完璧な内容で堂々の1位突破を決めた。決勝トーナメント1回戦ではノルウェーとの対戦も決まり、準優勝した2015年カナダ大会以来の8強入りを目指す。
その一方で、1990年台以降アジアの女子サッカーを牽引してきた中国はD組で1勝2敗の勝ち点3に終わり、1次リーグで敗退。優勝候補のイングランドに6失点大敗、デンマークにも0-1で競り負け、格下のハイチに辛うじて1-0勝利という内容だった。
W杯の舞台で分かれた日本と中国の明暗。この結果を受けて中国スポーツメディア「ジーボーバ」は「日本女子サッカーの目を見張るような活躍は、国内のサッカーの土台と国外への選手進出により導かれた結果だ」との見出しで、日本女子サッカーの快進撃について特集。その前段として、同じ中国メディア「澎湃新聞」が日本女子サッカーの発展の理由をこう伝えたことに触れた。
「欧米各国がまだ女子サッカーの発展に力を入れていなかった頃、中国女子サッカーはまだピークにあった。しかし、欧米で百年のサッカー人材育成装置が働き始めると、男子サッカーの育成メカニズムが女子サッカーに完全にコピーされ、欧米のチームが急速な発展を遂げた。しかし、それは欧米だけではなかった。日本の女子サッカーや日本のサッカー全体を見れば急速な発展を遂げたのが欧米だけではなかったのがよく分かる」
これを受け、今大会のなでしこの3試合について「予選リーグの3試合で、日本の女子サッカーは5-0でザンビアに大勝し、2-0でコスタリカを破り、4-0でスペインに完勝して、3戦全勝、11得点、失点0の戦績で、堂々とベスト16に進んだ。昨年のカタールの男子サッカーW杯でも、日本男子はドイツとスペインを打ち破った。日本サッカーの全体的基調は一致している。『海外進出+自国のリーグとユース訓練の強化』、これである」と昨年のカタールW杯での森保ジャパンの躍進と重ね合わせた。