日本でも活躍した名手の「華麗な騎乗」 英長距離G1での大逃走劇に海外称賛「幸運は勇者に味方する」
欧州競馬で見られた衝撃の大逃走劇の反響が拡大している。現地1日に英国グッドウッド競馬場で行われたG1アルシャカブ・グッドウッド・カップ(3歳上、芝3200メートル、稍重、11頭立て)は、単勝17倍、7番人気タイの伏兵クイックソーン(騙6歳、父ナサニエル)が2着馬に6馬身差をつけて圧勝という結果に終わった。海外ファンは鞍上のトム・マーカンド騎手の奇策を称賛。「幸運は勇者に味方する」「華麗な騎乗」といった声が寄せられている。
3200メートルの英長距離G1グッドウッド・カップ
欧州競馬で見られた衝撃の大逃走劇の反響が拡大している。現地1日に英国グッドウッド競馬場で行われたG1アルシャカブ・グッドウッド・カップ(3歳上、芝3200メートル、稍重、11頭立て)は、単勝17倍、7番人気タイの伏兵クイックソーン(騙6歳、父ナサニエル)が2着馬に6馬身差をつけて圧勝という結果に終わった。海外ファンは鞍上のトム・マーカンド騎手の奇策を称賛。「幸運は勇者に味方する」「華麗な騎乗」といった声が寄せられている。
競馬の格言「長距離の逃げ」は、欧州でも生きていた。短・中距離志向となった欧州競馬においては異質のマラソンレース。創設から111年という伝統を誇るG1で、真っ先に飛び出したのは、昨秋来日して大活躍したマーカンド騎手が手綱をとったクイックソーンだった。道中先頭に立ち、大逃げ。後続に1秒以上の大差をつけて最後の直線を迎えた。後続が激しく追い出したのを見たマーカンド騎手は、残り2ハロンからクイックソーンにゴーサイン。鞍上の激しいアクションに応えてゴール板を駆け抜けた。2着のエミリーディッキンソンとは何と6馬身差の快勝だった。
英競馬専門放送局「レーシングTV」公式ツイッターが「びっくり!」「道を切り開くクイックソーンと進取的なトム・マーカンドが『アルシャカブ・グッドウッド・カップ』で圧倒した」とつづって公開した動画。日本人ファンからは「イングランディーレみたい」などと日本の長距離G1を逃げ切った名馬に思いを馳せる声が寄せられていたが、海外ファンからは鞍上のファインプレーをたたえるコメントが寄せられている。
「素晴らしい騎乗とすごく勝負強い馬だ」
「ジョッキーは馬のことをよく理解してる」
「マーカンドの華麗な騎乗だ」
「幸運は勇者に味方するんだ」
「トム・マーカンド、なんて素晴らしい騎乗だ」
「びっくりだ。クイックソーンならこれができるのは知っているだろ」
5月のリステッド・チェシャーオークスで、セーブザラストダンスが果敢な逃げから22馬身差という大楽勝。伝統の英G1で再び“大逃げ”に脚光が浴びせられる形となった。なお、4戦無敗で1番人気だったクラージュモナミは6着。日本でジャパンカップに出走経験があるブルームは7着だった。
(THE ANSWER編集部)