タイガースとのダブルヘッダーで歴史的活躍

　米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手が衝撃的な二刀流劇場を演じた。27日（日本時間28日）、敵地でのタイガースとのダブルヘッダーに出場。第1戦は「2番・投手」で、9回1安打無失点と好投。メジャー初完投＆初完封で今季9勝目をマークした。さらに第2戦には「2番・DH」で出場。完封から約1時間後の第2打席で、今度は37号2ランを放つと、4回にも2打席連発の38号ソロ。ダブルヘッダーの2試合で完封＆本塁打を記録するのはメジャー史上初。米実況席も大混乱に陥った。

　もはや笑うしかない。ダブルヘッダー第1戦で完封した大谷。約45分後に開始となった第2戦で、今度は打者として大暴れだ。2回2死一塁の第2打席で、逆方向へ37号2ランをかっ飛ばすと、4回には飛距離435フィート（約132.6メートル）、打球速度116.9マイル（約188.1キロ）の完璧な一発。確信の様子で打球を見送った。

　米カリフォルニア州地元局「バリー・スポーツ・ウェスト」実況席も大興奮。実況のマット・バスガーシアン氏は「Oh！　また打った！　伸び続けろ！　オオタニイイイがまたやった！　なんてこった！　完封完投のあとに2本塁打だ」と絶叫し、解説のマーク・グビザ氏は「スイングの後に横っ腹を押さえていましたね」と心配しながらも「ロケットのようでした！　信じられないショウヘイ！」と慄いた。

　さらにグビザ氏は「2打席連続ホームラン。信じられません！　第1戦でこの男は完封したんだぞ！」と伝えると、バスガーシアン氏は「なんだと!?」と冗談めかして驚き、信じられない事実の衝撃ぶりを視聴者に伝えていた。

　米スポーツ専門局「ESPN」のデータ専門公式ツイッター「ESPNスタッツ＆インフォ」は「ショウヘイ・オオタニはダブルヘッダー初戦で完封し、2戦目で本塁打を放った史上初の選手になった」と速報しており、まさにメジャーの歴史に刻まれる二刀流デーとなった。