PO逃し、大谷翔平がFA去る…エ軍「最悪のシナリオ」に米記者が反論「切望するファンにとっては…」
米大リーグ・エンゼルスが、大谷翔平投手をトレード放出しない決断を下したと米誌「スポーツ・イラストレイテッド」が26日(日本時間27日)、伝えた。特ダネを報じた同誌の看板記者はMLB専門局の番組に出演。大谷が少なくとも今季終了までエンゼルスのユニホームを着る意味を力説した。
トレード放出しないと報じた米誌の看板記者が力説
米大リーグ・エンゼルスが、大谷翔平投手をトレード放出しない決断を下したと米誌「スポーツ・イラストレイテッド」が26日(日本時間27日)、伝えた。特ダネを報じた同誌の看板記者はMLB専門局の番組に出演。大谷が少なくとも今季終了までエンゼルスのユニホームを着る意味を力説した。
8月1日(同2日)のトレード期限まであとわずか。今季終了後にフリーエージェント(FA)となる大谷の去就には大きな注目が集まっていた。同誌は「独占:エンゼルスがショウヘイ・オオタニをトレード市場から外し、ポストシーズン進出を目指す意向」と題する記事を掲載。球団関係者の談話として、エンゼルスが大谷をトレードで放出しない決断を下したと報じた。
スクープした同誌の看板記者トム・バードゥッチ記者はMLB専門局「MLBネットワーク」の番組「MLBトゥナイト」に出演。司会者から、大谷のトレードで対価を得ることなくプレーオフ進出も逃し、オフにはFAで他球団に流出を許すというエンゼルスにとって「最悪のシナリオ」について問われると、「得られるのは(FA流出時の)補償のドラフト指名権だけではない」と反論した。
まず「プレーオフ進出の可能性が得られる」と主張した同氏。2014年以降プレーオフから遠ざかっているエンゼルスだが、現在ワイルドカード圏内まで手が届く位置につけている。左手首(有鉤骨)骨折で離脱している主砲トラウトの回復も順調で、佳境に入る9月には“トラウタニ”が復活し、プレーオフ争いを演じることを思い描いているという。
さらに、今季の大谷は、自身2度目のア・リーグMVPはもちろん、日本人初の本塁打王や三冠王の可能性すら秘めている。大谷が残留することで、エンゼルスファンは久々にプレーオフに向かって戦うチームが見られる上に、贔屓のユニホームを着た選手が、歴史的な記録に挑戦するところも目撃できる。
同氏は「ポストシーズンの試合を、少なくともポストシーズン進出が狙えるチームを見ることを切望しているファンにとって、それは意味がないことではない。大きなことなんだ」と、大谷を放出しないことでファンが得られるものを力説した。
(THE ANSWER編集部)