MLB公式サイトが特集

　米大リーグでトレードの噂が囁かれるエンゼルス・大谷翔平投手についてMLB公式サイトが特集。8月1日（日本時間2日）のデッドラインまでに電撃移籍はあるのか。メジャー他球団の幹部らの証言をもとに、さまざまな意見をまとめている。

　MLB公式サイトは「エンゼルスは実際にショウヘイをトレードするか？　MLBの幹部たちが意見を述べる」とのタイトルで特集。同サイトのエグゼクティブ・レポーター、マーク・フェインサンド記者が執筆した記事によると、あるナ・リーグの球団幹部はこう言ったという。

「彼ら（エンゼルス）は間違いなく彼の対価として何を得られるか見定めなければならないと思う。それは大きな収穫量になるだろう。彼の価値がどれほどか見定めなければならない。それは球団の運命を左右しえる」。本塁打王も最多勝も狙える投打二刀流を放出し、代わりに獲得できる選手たちの質がポイントになると指摘した。

　肝心になるのは、エンゼルスがプレーオフに進出できるかどうか。現在は51勝49敗で地区3位、ワイルドカード争いは6位だが、プレーオフ圏内の3位まで4ゲーム差とチャンスはまだある状況だ。

　しかし、別の他のナ・リーグの球団幹部は「彼らのスケジュールを見てみろ。8月は彼らにとって本当に残酷になりえる。特に（マイク・）トラウトが8月中盤から終盤まで戻ってこないとすれば」と言及。タイガース3連戦を終えると、次の10カードの連戦のうち、9チームが勝率5割超。厳しい状況に追い込まれるという見立てもある。

　記事では「レンタル（FAまでの短期間しか所属しない）選手であっても、オオタニは4人か5人の若手有望株、それも有望株ランキングでトップ100に入る選手を複数対価として引っ張って来られると球団幹部たちは考えている」とし、交換要員は5人規模に上るというのが見方のようだ。

　また、あるア・リーグの球団幹部は「エースとおそらく球界で最高の打者を1人の選手として獲得できるんだ。彼は球界最大の違いを作る選手だ。（シーズン後にFAで）彼と契約できないと思うなら、トレードで獲得することを考えるべきだ」と言い、FAなら難しくてもトレードなら獲得に乗り出すべきという考えを述べた。