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大谷翔平の躍動で幾度も絶叫 ロサンゼルスの名物解説者に聞いた「日本語を使い始めた理由」

今季終了後にフリーエージェントとなる米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手。8月1日(日本時間2日)のトレード期限を目前に去就問題に注目が集まる中、カリフォルニア地元放送局「バリー・スポーツ・ウェスト」の名物解説者、マーク・グビザ氏が「THE ANSWER」の取材に応じた。二刀流の偉大さと愛情を明かし、エンゼルス残留を熱望している。

エンゼルスの大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルスの大谷翔平【写真:ロイター】

エンゼルス戦を解説するマーク・グビザ氏に直撃

 今季終了後にフリーエージェントとなる米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手。8月1日(日本時間2日)のトレード期限を目前に去就問題に注目が集まる中、カリフォルニア地元放送局「バリー・スポーツ・ウェスト」の名物解説者、マーク・グビザ氏が「THE ANSWER」の取材に応じた。二刀流の偉大さと愛情を明かし、エンゼルス残留を熱望している。

「スゴイ!」「アンビリーバブル!」

 大谷のスーパープレーに沸くスタジアムの熱を、テンポ抜群の絶叫解説でお茶の間に伝えているのがメジャー通算132勝のグビザ氏だ。デビューイヤーから解説者として、エンゼルスOBとして温かい視線を送り続けている。

「私はデビューイヤーの2018年、最初のブルペンからショウヘイを見てきた。最初の打撃練習も見た。最初のスプリングトレーニングでは投打に苦労していたので、色々な意見はあったと思うが、私は途方もないポテンシャルを見ていた。だが、ここまでの現象になるとは予期しなかった。野球だけでなく、スポーツの世界で前人未到の偉業を彼は続けているのだから。彼しかできないことをやってのけていることが感銘的なんだ」

 適応に苦しんだ2018年のオープン戦から6シーズン目を迎え、二刀流としての地位を確立した大谷はキャリア2度目のMVP最有力候補と呼ばれる躍動を見せている。ホームランの直後などに日本語を絶叫し、度々話題となるグビザ氏は、大谷を解説する中での流儀をこう語る。

インタビューに答えたマーク・グビザ氏【写真:編集部】
インタビューに答えたマーク・グビザ氏【写真:編集部】

「私は試合中の解説で『スゴイ』という日本語を使うようになった。理由は、どうやったら彼の凄さ、偉大さを皆さんに理解してもらえるかとか、日々悩んでいたところが始まりだった。彼のプレーを見ることが、伝えることがどれだけスペシャルなことなのか。彼のプレーを見た興奮をきちんと伝えようと心がけているんだ」

 二刀流の凄みを伝える伝道師を自認しているグビザ氏。大谷の去就問題は、トレード期限間近でエンゼルスにおいても最大のテーマとして注目を集めているが、グビザ氏は「ショウヘイの去就問題が注目されていますが、私の希望は一つ。ショウヘイにはエンゼルスに残って、キャリアの全てをここでプレーしてもらうことです」と打ち明けた。

「彼に関しては、すでに殿堂入りは確定しています。今引退してもクーパーズタウンに招待されることは疑いのない状況です。彼が選手として成長し、輝き続ける姿をずっと見ていたい。NPBからやってきたショウヘイですが、メジャーでの球団は唯一エンゼルス。トラウトもそうですが、同じ球団でずっとプレーする選手は偉大ですよ」

 メジャー6年目の大谷だが、グビザ氏は殿堂入りが確定的と断言。エンゼルス一筋のメジャー人生で輝いてほしいと願っていた。

(THE ANSWER編集部)


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