大谷翔平は「世界最高のアスリートか」 英紙で「NO」とした記者が「万能」と挙げた意外な選手
今年も米大リーグで異次元の活躍を見せているエンゼルスの大谷翔平投手。23日(日本時間24日)の本拠地パイレーツ戦では打球速度182キロの弾丸36号ソロを放ち、本塁打王争いを独走している。2日前には投手として8勝目。フリーエージェント(FA)となる今オフには6億ドル(約840億円)ともいわれる前代未聞の契約を結ぶ可能性も指摘されている。大谷の活躍は英国でも注目されているが「世界最高のアスリートか」という話題について、記者同士の間では意見が分かれている。
英紙「デイリーメール」で議論
今年も米大リーグで異次元の活躍を見せているエンゼルスの大谷翔平投手。23日(日本時間24日)の本拠地パイレーツ戦では打球速度182キロの弾丸36号ソロを放ち、本塁打王争いを独走している。2日前には投手として8勝目。フリーエージェント(FA)となる今オフには6億ドル(約840億円)ともいわれる前代未聞の契約を結ぶ可能性も指摘されている。大谷の活躍は英国でも注目されているが「世界最高のアスリートか」という話題について、記者同士の間では意見が分かれている。
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今回、大谷の話題に触れたのは、英紙「デイリーメール」電子版。「ショウヘイ・オオタニは世界最高のアスリートか?エンゼルスの投手兼打者が『6億ドルの契約に名を連ねている』ということで、私たちのライターが議論する…あなたはどう思いますか?」との見出しで記事を掲載。2人の記者の見解を紹介している。
本文では同紙のアレックス・ラスキン記者とダニエル・マシューズ記者が議論。まずラスキン記者は、大谷を世界最高のアスリートとすることに「YES」とし、こう述べた。
「投打で大評判の29歳には、現代の野球でこれに匹敵するような明確な選手が存在しない。マウンド上と打席でのベーブ・ルースの腕前だけが匹敵する可能性があるが、彼は22年間のキャリアのうち6シーズンで投球を事実上放棄した」
ラスキン記者は、パドレスの二塁手ジェイク・クローネンワースが今月の初めに「他の誰もそんなこと言えないよ。それができた最後の男はベーブ・ルースだったが、彼は投球をやめた」と語ったことを引用。それを踏まえ「さまざまな報道によると、オオタニはシーズン終了後のフリーエージェントで5億ドルから6億ドルの報酬がある。色々なスポーツでのアスリートの影響を数値化するのは難しいが、お金はお金であり、ショウヘイ・オオタニは、カネロ、ロナウド、メッシなど、今までのほぼすべてのスポーツマンよりもすぐにその価値が高まるだろう」と比較対象にそうそうたる面々を挙げた。
一方、マシューズ記者は「NO」の立場をとった。そして大谷以上ということで挙げたのは、元プロテニス選手のアシュリー・バーティ(オーストラリア)。「1つのスポーツで2つの分野をマスターするのは信じられない偉業だ」と大谷の二刀流の凄さを認めつつも「複数の異なるスポーツで優れていることとはまったく別ものだ」とした。
バーティは世界ランキング1位だった昨年3月に突如、現役引退を発表。4大大会は全豪、全仏、ウィンブルドンでそれぞれ1度ずつ優勝し、大坂なおみのライバルとしても知られていた。2014年までには全豪、ウィンブルドン、全米で準優勝しながらも“燃え尽き症候群”で、2015年に休養に入った。2016年の復帰までの間、地元のクリケットチームに所属して活躍。その後、テニス界で世界1位まで駆け上がった。
それだけに、マシューズ記者は「もし彼女が世界ランキング1位でありながら25歳で引退していなかったら、オーストラリアのアッシュ・バーティほど万能な選手はいるだろうか? テニスではグランドスラムを3度優勝し、スポーツから離れたのちにプロのクリケットを始めることを決意したにもかかわらず、世界ナンバー1に上り詰めた」とバーティのポテンシャルを高く評価。「そして昨年、テニスからの衝撃的な引退の後にバーティはブルックウォーター女子選手権(ゴルフ)で優勝。そのときのハンディキャップは? 4だ。とんでもない」と加え、大谷とは違う次元での活躍ぶりに一目置いた。
(THE ANSWER編集部)