日韓以来のW杯共催へ サッカーは“壁”なし、米大統領がメキシコを支援
メキシコ会長は誘致のメリット協調「地域社会が恩恵を享受できる」
トランプ大統領といえば、公約に「メキシコとの国境に壁を作る」と掲げて大統領選で当選するなど、過激な政治的言動で両国の関係に緊張を走らせていた。しかし、記事によれば、メキシコ・サッカー連盟のデシオ・デ・マリア会長は「サニルの言う通り、これは政治を話すフォーラムじゃないはず。サッカーについて話すフォーラムだ」と話したといい、誘致によるメリットを強調している。
「私が確信しているのは、両国が多くのサッカー場を建設するために不断の努力をすることで、ボールが動き、それぞれの地域社会がサッカーのもたらす恩恵を享受できることだ」
米グラーティ会長もサッカーと政治を切り離して考えているようで「我々は今日、アメリカの外交政策や他国の外交政策についての議論で政治に踏み込もうとはしません。しかし、私が伝えられることは、我々は非常に具体的にこのことを大統領と話したということです」とコメントしたという。
カナダのサッカー連盟会長で、北中米カリブ海サッカー連盟のビクター・モンタグリアーニ会長も「それぞれの国の連盟会長として、我々3人が家族を連れてここに立っていることは非常に強い声明であり、私がとても誇りに思うものでもあります」と記事では談話を伝えている。
外交面では課題を抱えているアメリカとメキシコの両国だが、サッカーの祭典でトランプ大統領の後押しを受けながら手を取り合い、史上初の3か国共催を実現することはできるだろうか。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer