大谷に35号2ランを被弾したヤンキース

　米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は17日（日本時間18日）、本拠地ヤンキース戦に「2番・DH」で先発出場。2点を追う7回の第4打席で3戦連発となる35号同点2ランを放った。4打数3安打2打点の活躍で、チームは延長戦を制して4-3で勝利。一方、黒星を喫したヤンキースについてニューヨーク地元局は「憂鬱な夜」「フラストレーションが溜まる敗戦」と落胆を隠せなかった。

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　大谷は2点を追う7回2死一塁の第4打席で、右腕キングが投じた外寄り96.9マイル（約155.95キロ）の速球を粉砕。“確信歩き”を見せる中、打球は左中間フェンスを越える35号ソロとなった。一塁を回ったところで雄叫びを上げながらガッツポーズ。興奮気味にダイヤモンドを一周し、ベンチで兜をかぶって同僚と喜び合った。

　この被弾で追いつかれたヤンキースは延長10回にサヨナラ負け。前日のロッキーズ戦から連敗となった。ニューヨーク地元局「YESネットワーク」公式ツイッターは「ライアン・ルオッコとジャック・カリーがエンゼルス戦でのヤンキースの敗戦についての考えを述べる」とつづって、試合後番組の動画を公開した。

　同局の解説を務めるコラムニストのジャック・カリー氏は「ヤンキースにとって、とても苛立つものだったと思います。とても憂鬱な夜となりました」と回顧。大谷を申告敬遠した5回について「ショウヘイ・オオタニを歩かせて満塁にしました。セベリーノはその場面を抑えました」と無失点で凌いだことに触れ、7回の被弾シーンとその後に話を移した。

「3-1でリードしていた7回、アーロン・ブーン監督はマウンドをマイケル・キングに託しました。結果、同点ホームランを喫してしまいました。そして、10回にステファニックに（サヨナラ打を）打たれて負けてしまいました」

　ヤンキースは前日のロッキーズ戦で7人の投手を使い、7-8で敗戦。そうした経緯もあり、カリー氏は「勝ちまでこれだけ近づいて、勝ちパターンの投手が何人かいない中でもブルペンがいい感じだと思えるイニングもありました」と評価しながら、最終的には敗れたことで「またしても非常にフラストレーションが溜まる敗戦でした」と語っていた。