大谷翔平を「トレードすべきか」 米記者は賛否両論「誠実に検討を」「残留諦めるべきでない」
米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は後半戦初戦となる14日(日本時間15日)の本拠地アストロズ戦に投打二刀流で出場する。投げては7勝、打っては32本塁打と抜群の活躍を見せている一方で、チームは怪我人続出の影響もあって地区4位に甘んじている。チーム状態が芳しくないこともあり、トレードを含めた去就話が増えているが、米専門局は改めて大谷のトレードの可能性について激論を展開。「誠実に検討しなければならない」「有望選手を獲得することができる」といった“賛成派”と「一生に一度の現象だから残留を諦めるべきではない」といった“否定派”に分かれた格好だ。
米専門局が議論した「オオタニの将来」
米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は後半戦初戦となる14日(日本時間15日)の本拠地アストロズ戦に投打二刀流で出場する。投げては7勝、打っては32本塁打と抜群の活躍を見せている一方で、チームは怪我人続出の影響もあって地区4位に甘んじている。チーム状態が芳しくないこともあり、トレードを含めた去就話が増えているが、米専門局は改めて大谷のトレードの可能性について激論を展開。「誠実に検討しなければならない」「有望選手を獲得することができる」といった“賛成派”と「一生に一度の現象だから残留を諦めるべきではない」といった“否定派”に分かれた格好だ。
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今季も二刀流で目覚ましい活躍を見せている大谷。投手としてすでに7勝を挙げ、132奪三振はリーグ3位につけている。打者としてもリーグ断トツの32本塁打を放ち、打点も71でリーグ2位。もはや「異次元」という言葉だけでは片付けられない数字が並んでいる。一方、エンゼルスはマイク・トラウト外野手の左手首骨折など主力に怪我人が続出し、成績は急降下。オールスター前の10試合で1勝9敗と大きく負け越し、ア・リーグ西地区で4位に沈んでいる。
大谷は今オフでフリーエージェント(FA)となるが、こうした状況もあり、米スポーツ専門局「CBSスポーツ」は「議論:エンゼルスは期限内にショウヘイ・オオタニをトレードするだろうか? そうすべきか?」との見出しで記事を掲載。「シーズンを通して、CBSスポーツMLBの専門家たちが毎週、なんでも解説する円卓会議(Battering Around)をお届けしています。今週はショウヘイ・オオタニの将来について取り上げます」として、4人の記者が議論を交わしている。
まず、R.J.アンダーソン記者はこのテーマに対し、賛成の立場を主張。「マイク・トラウトが怪我をする前は、期限内でのトレードはないと思っていた。今となっては、彼らは少なくとも誠実に検討しなければならないと思う。すべきかどうかについては、ポストシーズンに出場する確率が非常に低いことを考えると、トレードするべきかもしれない」と理由とともに意見を語った。
また、デイン・ペリー記者も「彼らは(トレード)するべきだ。怪我の懸念やア・リーグのプレーオフ争いの競争力を考えると、彼らがポストシーズンに戦うチームとは思えない」と現況を指摘したうえで「もしエンゼルスが後半好調でオオタニが60本塁打を達成したとしたら、もちろんそれはリスクだが、私は彼の代償としてはドラフト指名以上の何かを取り戻す必要があると思う」と賛成の立場を示した。