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「テニス界を分裂させた」 16歳女子ラケット投げに意見二分と豪メディア指摘「不条理な敗退」

テニスの4大大会・ウィンブルドン選手権女子シングルス4回戦で、世界ランク102位の16歳ミラ・アンドレーワ(ロシア)が取った行動が世界に波紋を広げている。ラケットをコートに叩きつけたと判定され、ペナルティで敗戦。本人は足を滑らせた際の不可抗力と主張したが、動画がツイッター上に公開されて物議を呼んだ。賛否両論の中、海外メディアは「ドラマがテニス界を分裂させている」と報じている。

ウィンブルドン女子シングルス、4回戦で敗れたミラ・アンドレーワ【写真:ロイター】
ウィンブルドン女子シングルス、4回戦で敗れたミラ・アンドレーワ【写真:ロイター】

16歳女子選手が“ラケット投げ”で敗戦

 テニスの4大大会・ウィンブルドン選手権女子シングルス4回戦で、世界ランク102位の16歳ミラ・アンドレーワ(ロシア)が取った行動が世界に波紋を広げている。ラケットをコートに叩きつけたと判定され、ペナルティで敗戦。本人は足を滑らせた際の不可抗力と主張したが、動画がツイッター上に公開されて物議を呼んだ。賛否両論の中、海外メディアは「ドラマがテニス界を分裂させている」と報じている。


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 世界ランク18位マディソン・キーズ(米国)戦。問題のシーンは第3セット第8ゲームのマッチポイントだった。アンドレーワは右へのボールを返そうとしたが、足を滑らせて体勢を崩した。最後はラケットが手から離れてコートに叩きつけられるような形に。主審のルイズ・アゼマール・エンゼル氏はラケットを叩きつけたと判断し、アンドレーワにペナルティを与えた。

 この試合2度目のペナルティポイントとなり、1-2(6-3、6-7、2-6)で敗戦。欧州や米国など多くの海外メディアが動画を公開すると、海外ファンの間で「故意だ」「悪意のないスリップ」と論争となった。この状況に対し、「ヤフースポーツ」豪州版は「ミラ・アンドレーワの『不条理な』ウィンブルドンの敗退でテニス界が分裂」との見出しで記事を掲載。こう続けた。

「ロシアの10代のセンセーション、ミラ・アンドレーワは呆然とさせる形でウィンブルドンから追い出されたが、議論を呼ぶラケット投げで彼女のポイントが奪われるべきだったかについて、テニス界は分裂している」「アンドレーワのドラマがテニス界を分裂させている」

 記事では男子のグランドスラム王者アンディ・ロディック氏(米国)の意見を紹介。「試合の決定的なポイントで10代の選手に対して厳しい判定だったと認めた」とした。続けて「多くの人がこの米国人に賛成したが、彼女はその試合ですでに警告を受けており、主審は正しかったと感じている人もいた」と意見が分かれていることを伝えた。

 アンドレーワは判定直後に「それは間違った決断です。ラケットを投げたんじゃなくて、落ちたんです。滑って転んでしまった」と主審に抗議したが、覆らず。4大大会初の8強入りを逃した。欧州衛星放送「ユーロスポーツ」によると、アンドレーワには罰金8000ドル(約112万円)が科されたという。

(THE ANSWER編集部)


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