英競馬のゴール前で“不可解騎乗” 勝利目前でも追わなかった騎手は弁明「馬の呼吸音が…」
英競馬で物議を醸す“不可解騎乗”が見られた。現地5日に英国・ウスター競馬場で行われた障害レースで、最後の競り合いに加わりながらも騎手がほとんどアクションを起こさず、馬はそのまま敗戦。主催者側は騎手ではなく馬に対して40日間の出走停止処分を科した。英メディアは馬の問題に言及しているものの、海外ファンからは「馬のせいじゃないのに」「極めて胡散臭い」といった声が寄せられている。
英ウスター競馬場で行われた障害レース
英競馬で物議を醸す“不可解騎乗”が見られた。現地5日に英国・ウスター競馬場で行われた障害レースで、最後の競り合いに加わりながらも騎手がほとんどアクションを起こさず、馬はそのまま敗戦。主催者側は騎手ではなく馬に対して40日間の出走停止処分を科した。英メディアは馬の問題に言及しているものの、海外ファンからは「馬のせいじゃないのに」「極めて胡散臭い」といった声が寄せられている。
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手綱は動かなかった。ウスター競馬場で行われた障害レース(4歳以上、ハンデ、芝4000メートル、12頭立て)で、最終障害を前に馬群の外から先団に取り付いたアイルランド馬ヒルシン(騙5)。最終障害を越えても、先に抜け出した1着馬ベンシニ、2着馬イートンレディよりも手応えは優勢に見えた。だが懸命にムチを入れて粘るベンシニに対し、ヒルシンのディラン・キッツ騎手は“持ったまま”。結局、ゴールに入線するまで追い出さず、3位入線となった。
手応えから見れば差し切りも叶った展開。英衛星放送「スカイスポーツ」の競馬専門サイト「アット・ザ・レーシーズ」公式ツイッターは「白と赤を見よ! ウスター競馬場でヒルシンに乗ったディラン・キッツはBHA(英国競馬統括機構)本部に通報され、馬は40日間の出走停止処分を受けた」とつづって動画を公開した。
英専門紙「レーシングポスト」は「物議を醸すディラン・キッツの騎乗がBHAに通報され、馬が40日間出走停止になる」との見出しで記事を掲載。一部のファンが“無気力騎乗”と感じる中、ヒルシンの馬体についての指摘も上がっている。
記事内では「キッツと(調教師の)クリス・オーナーはレース後にスチュワードのインタビューを受け映像を見せられた。騎手は『序盤は落とし』『最後に追い上げるまで時間をとる』ことを指示されていたと説明した」と作戦が報じられた。一方で「しかし、彼(キッツ)は馬がバックストレートで呼吸音を『何度も』上げており、ひどく右に傾いていたとも語った」と、ヒルシンに何らかの“異変”があったことにも触れられている。
さらに「オーナーは指令を認めたが、最後のハードルの越え方に『心配を示した』。彼はまた、4月のレースの分析をもとに、できるだけ長く持ち続ける必要があることをキッツに強調したとも語った」とし、レースの組み立てにも言及。結局は馬だけが“再審査”のような形になったが、海外ファンからは「レースの距離を読み間違えたはずだ」「これは見栄えが悪いな」「ショッキングだ」「極めて胡散臭い」「もっと酷いの毎週見るけどね」「馬のせいじゃないのになんで馬が出走停止になるんだ」「恥ずべきだ」など、さまざまな声が寄せられた。
(THE ANSWER編集部)