テニス日本人選手が唖然 目の前に突然の乱入者、米メディアも「活動家が走りこんできた」と報道
テニスの4大大会・ウィンブルドン選手権で環境活動家による愚行が繰り広げられた。大会3日目となる現地5日に行われた男子シングルス1回戦、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)とグランドスラム初出場の島袋将(有沢製作所)の試合中、2人の乱入者がコート上に紙吹雪とパズルの破片をばらまき、そのまま座り込むという事件が勃発。海外メディアも「2試合を妨害」と伝えている。
ウィンブルドン選手権男子シングルス1回戦
テニスの4大大会・ウィンブルドン選手権で環境活動家による愚行が繰り広げられた。大会3日目となる現地5日に行われた男子シングルス1回戦、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)とグランドスラム初出場の島袋将(有沢製作所)の試合中、2人の乱入者がコート上に紙吹雪とパズルの破片をばらまき、そのまま座り込むという事件が勃発。海外メディアも「2試合を妨害」と伝えている。
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招かれざる客だった。グランドスラム初挑戦でいきなり予選を突破し、本戦の出場権を得た島袋の記念すべき試合。相手のディミトロフは元世界3位の実力者ということもあり第1セットを1-6で落とし、第2セットを戦っている最中、突如2人の男がコートに乱入してきた。観客から「oh…」といった声やブーイングが漏れる中、一人は紙吹雪をまき散らしながら、箱に入ったパズルのピースをぶちまけると、そのままネット際に座り込んだ。
乱入者は「ジャスト・ストップ・オイル」の環境活動家と見られ、すぐに係員などによって退場させられたが、試合は中断した。この試合だけでなく、同日に行われた女子シングルス1回戦の試合でも同団体の活動家が試合中のコートに乱入。米専門メディア「Tennis.com」は「“Just Stop Oli”の抗議活動、がウィンブルドンで1試合にとどまらず2試合を妨害 環境活動家たちがオレンジ色の紙吹雪を持ってコートに入り込み、18番コートの2試合が中断された」との見出しで記事を掲載した。
記事内では「水曜日のウィンブルドンで試合を中断させたのは雨だけではなかった」「“Just Stop Oli”の活動家が18番コートに2度走り込んで来た」「1度目はグリゴール・ディミトロフ対ショウ・シマブクロの1回戦、2度目は女子シングルスのケイティー・ボールター対ダリア・サヴィルの試合だった」と紹介。「同団体のツィートによると、ウィンブルドンが「石油およびガス企業にこの2年間で300億ポンド(約5兆5000億円)を使っているバークレイズとスポンサー契約を締結したことに対する抗議だという」と、今回の事件の背景を説明している。
さらに「トーナメント開幕前日、アンディ・マレーはウィンブルドンが環境活動家の舞台になるかもしれない」と伝え、「『コートの上を走り回るより別の方法があるはずだ』と語っていた」とマレーが懸念を示していたことにも触れており、「事件の後、大会運営者は住居侵入と器物損壊の容疑で活動家が逮捕されたと発表した」と顛末も記している。
「ジャスト・ストップ・オイル」もこの抗議活動の様子をとらえた動画を公式ツイッターで公開しているが、返信欄の「何も成し得なかった」というコメントには「そうかな?2時間で100万人がこのツイートを見ているよ」「注目を集めたね」「マスメディアとSNSで伝えられている」といった反応もあり、世間の批判的な風潮とはまた違った意見も展開されている。
環境活動家の競技乱入は2日にスウェーデンで行われた陸上のダイヤモンドリーグ、男子400メートル障害でもあり、各方面から非難の声が上がっていた。
(THE ANSWER編集部)