敵も味方も伝説OBも…大谷翔平に衝撃の30日間 「見たことない」「誰も理解不能」と絶賛途切れず
米大リーグのエンゼルス・大谷翔平投手は2日(日本時間3日)、本拠地ダイヤモンドバックス戦に「3番・指名打者」で先発出場し、第4打席で2戦ぶり31号。月間15発を量産した6月に続く7月1号を放ち、年間58発ペースとした。ファンの間では最近、大谷に本塁打を被弾している投手のある共通点に注目が集まった。それは打たれた直後のリアクション。「打った大谷より投手の確信の方が早ない?」の声が上がった。
MLBが6月の月間MVPに選出
米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は3日(日本時間4日)、6月のア・リーグ月間MVPに選出された。27試合で打率.394、15本塁打、29打点の好成績で、2021年7月以来、日本人選手単独最多となる3度目の受賞。歴史に残る1か月の間、大谷に対しては味方のみならず、相手やレジェンドOBからも絶賛の言葉が途切れることなく、毎日のように上がっていた。
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文句なしの月間MVPだ。6月の出塁率は.492、長打率.952、OPS1.444とまさに異次元の数字を叩き出した。現在31本塁打、68打点はリーグトップ。5月を終えて.269だった打率は、6月で.310にまで上昇。現在の打率.306はリーグ4位と、三冠が視野に入るほどの位置につけている。月間15本塁打は球団新記録であるとともに、2021年の自身や2007年の松井秀喜(ヤンキース)が記録していた13本を上回る日本人最多記録となった。
6月に15本塁打を放ったのは、ア・リーグでは1961年のロジャー・マリス以来62年ぶり4人目。7月を前にして「30本塁打、10盗塁」をマークしたのは1998年のサミー・ソーサ以来、史上2人目と歴史的な爆発を見せた1か月。普段から大谷を見ている同僚からも、この間は称賛の言葉が止まなかった。
米スポーツメディア「ザ・スポーティング・トリビューン」公式ツイッターによると、29日(同30日)の本拠地ホワイトソックス戦で29号2ランを放った大谷について、スター選手のマイク・トラウトは「こんなものは今まで見たことないと思う」「最前列で見ているけど、彼のやっていることは本当にスペシャルだよ」などと絶賛。トラウトは米ポッドキャスト番組で「彼を残留させるために僕ができることは何だってする」と語るなど、二刀流の凄さを最大級に評価している。
このほか25歳の有望株ミッキー・モニアックが「一度ショウヘイと一緒に打撃練習をしたことがあるけど、彼の前では僕はまるで12歳のようだった」と驚きを口にし、新人ながら貢献してきた遊撃手ザック・ネトも「彼のような選手についていきたい、と思わない人がいるだろうか」と畏敬の念を語ったとそれぞれ米メディアが伝えている。
大谷にやられた敵軍からも、非現実的な活躍を称える声が上がっていた。
「2番・投手」で出場した27日(同28日)の本拠地ホワイトソックス戦。打っては27号&28号と2本塁打、投げても7回途中4安打1失点、10奪三振の好投で7勝目を挙げた。“二刀流劇場”にやられたホワイトソックス側の声を、イリノイ州地元紙「シカゴ・サンタイムズ」のダリー・バン・スハウウェン記者がツイッターで伝えていた。
ペドロ・グリフォル監督はガックリした様子で「彼は極めて才能豊かな選手。球界最高の選手かもしれない。打者としても投手としても相手にするのはタフだった」とコメント。大谷に3打数無安打に封じられたジェイク・バーガーは「100球投げて降板した後に本塁打を放ってしまうんだ。彼のやっていることは信じられない」と絶賛したという。