陸上ゴール直前で前代未聞の愚行 座り込み妨害の危険行為に広がる波紋「警備員はなぜ許した?」
陸上の最高峰大会で発生した信じられない妨害行為の反響が拡大している。2日(日本時間3日)に行われた陸上のダイヤモンドリーグ(DL)第7戦、ストックホルム大会の男子400メートル障害のレース中に環境活動家が乱入。ゴール前での抗議行動で一部選手が影響を受けるというアクシデントが起こった。優勝した五輪王者も怒り心頭となった“事件”に、海外記者も問題視。海外ファンからは「これが許されたことに驚き」「手に負えなくなってきている」といった反響が寄せられている。
陸上ダイヤモンドリーグ・ストックホルム大会男子400m障害
陸上の最高峰大会で発生した信じられない妨害行為の波紋が広がっている。2日(日本時間3日)に行われた陸上のダイヤモンドリーグ(DL)第7戦、ストックホルム大会の男子400メートル障害のレース中に環境活動家が乱入。ゴール前での抗議行動で一部選手が影響を受けるというアクシデントが起こった。優勝した五輪王者も怒り心頭となった“事件”を、海外記者も問題視。「これが許されたことに驚き」「手に負えなくなってきている」と海外ファンからも非難の声が集まっている。
あり得ない光景が広がった。雨が降る中で行われた男子400メートル障害決勝。スタートを決めた8選手は次々とハードルをクリアし、最終コーナーを迎えた。抜け出したのは8レーンのカールステン・ワーホルム(ノルウェー)。2年前の東京五輪の同種目で45秒94の世界新記録で金メダルを獲得した実力者はストライドを伸ばし、後続に大きな差をつけてゴールに迫った。しかし、なぜかそこで乱入者が待ち構えていた。
怪しげな3人組はゴールラインから10メートルほど手前に座り込み、1~6レーンあたりまで広がって横断幕らしきものを掲げた。8レーンを走っていたワーホルムは影響を受けずにゴールしたが、他の選手は横断幕を体で破りながらゴール。一部の選手は順位が変わってしまった。勝ったワーホルムはレース後、地元ノルウェーの放送局に「正直言って、腹が立っていると認めざるを得ないよ」などと怒りのコメント。カナダ公共放送「CBC」のレポーター、デビン・ハーロウ氏も問題視し、自身のツイッターにこうつづった。
「今日、ストックホルムで行われたダイヤモンドリーグの男子400メートルハードル中、ゴールラインの数歩前に環境問題抗議者たちがトラックに並んだ。47.57秒で走って優勝したカールステン・ワーホルムはレーン8で全てを回避できた。アスリートは誰も怪我しなかった。本当にまずいことになっていたかもしれない」
一歩間違えれば大事故につながった乱入者たちの愚行。海外ファンからも「深刻な怪我に繋がっていたかもしれない」「こんなことをするのが許されたことにとても驚いている」「警備員はなぜ彼らがトラックに入ることを許したのか」「これは酷い」「手に負えなくなっている」「これらの人たちは、自らの主張の助けになっていない」「これで何が達成できるっていうんだ? 誰かが怪我していたかもしれないぞ!」などと非難する意見が書き込まれていた。
(THE ANSWER編集部)