「次はギンジロウの耳を破壊する」 挑発する王者に発奮、バイトを辞めた重岡銀次朗が勝利宣言
ボクシングのIBF世界ミニマム級暫定王者・重岡銀次朗(ワタナベ)が30日、都内で会見し、8月11日にエディオンアリーナ大阪第1競技場で行われる「3150FIGHT vol.6」で、正規王者ダニエル・バラダレス(メキシコ)と団体内王座統一戦を行うと発表した。1月の世界初挑戦は王者の負傷で無効試合に終わり、因縁の相手との再戦。試合はABEMAで無料生配信される。戦績は23歳の重岡が9勝(7KO)1無効試合、29歳のバラダレスが26勝(15KO)3敗1分け1無効試合。
重岡銀次朗が正規王者バラダレスと8.11団体内王座統一戦
ボクシングのIBF世界ミニマム級暫定王者・重岡銀次朗(ワタナベ)が30日、都内で会見し、8月11日にエディオンアリーナ大阪第1競技場で行われる「3150FIGHT vol.6」で、正規王者ダニエル・バラダレス(メキシコ)と団体内王座統一戦を行うと発表した。1月の世界初挑戦は王者の負傷で無効試合に終わり、因縁の相手との再戦。試合はABEMAで無料生配信される。戦績は23歳の重岡が9勝(7KO)1無効試合、29歳のバラダレスが26勝(15KO)3敗1分け1無効試合。
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言葉の端々に熱い想いが溢れていた。待ちに待ったバラダレスとの再戦。重岡はもう逃がすつもりはない。
「ずっと白黒決着をつけたかった。やってくれるかわからない状況だったけど、今日発表できた。(バラダレスも会見を)リモートで繋いで、やる気があるように感じたので安心しました。自分もベルトを持っているけど、『暫定』の文字がついている。チャンピオンは一人でいいと思うし、勝つ自信はある。次、勝ってから胸を張って世界チャンピオンと言える」
両者は1月6日に同会場で対戦。重岡は世界初挑戦だったが、3回に偶然のバッティングで王者バラダレスが負傷を訴えた。試合続行不可能で無効試合に終わり、両者がリング上で涙する異例の事態に。ルール上では4回終了までいけば重岡の負傷判定勝ちだったが、3回だったため決着つかず。劣性に立たされた王者が実力差を知った後、故意に負傷を狙う作戦に出たことが疑われるなど物議を呼んだ。
再戦を目指したが、バラダレスが左鼓膜負傷の診断書を提出し、実現せず。重岡は4月16日にレネ・マーク・クアルト(フィリピン)とのIBF暫定王座決定戦で9回KO勝ちした。
第1戦は3回しかやっておらず不透明な部分が多いが、「反応、パンチの軌道とかテクニックは感じました。こちらが打とうとした瞬間に下がったり。技術は持っている」と正規王者を評価。「ロープに追い詰めていつもの自分のボクシングの流れだったけど、終わってしまった。そこからをしっかり見せられたら」と“続き”を想定している。
バッティング対策として、パンチを打つ際の踏み込み方を意識して練習中。「一か八かで当てるようなことは減らしたい」。ステップワーク、腕の使い方などを見直し、おかげで攻撃のバリエーションが増えた。現在は日大への出稽古でアマチュア選手たちとスパーリング。今後は海外からパートナーを招聘し、最低6回×週3日を予定している。最長12回も試合までに3日ほど入れていくという。
ボクシングに集中できる環境も整った。昨年12月を最後に蕎麦屋のアルバイトを中断していたが、正式に辞めることができた。当時は時給1160円でキッチンの蕎麦茹でを担当。「仕事ができないのでいつも怒られてばかり」と笑うが、「よりボクシングと向き合う時間が増えた。トレーニングもできる」と喜んだ。