サヨナラ勝ちの直後に地元放送局で喜び語る

　米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は26日（日本時間27日）、本拠地ホワイトソックス戦に「3番・DH」で先発出場し、26号ソロを含む3打数1安打1打点の活躍でチームの2-1の勝利に貢献した。サヨナラ勝ちの場面で打席に立っていた新戦力のマイク・ムスタカス内野手は試合後、大谷やマイク・トラウト外野手と共演できることを「とても特別だ。見ていて素晴らしいよ」と評した。

　満面の笑みで出迎えた。1-1の同点で迎えた9回、エンゼルスは先頭のトラウトが四球で出塁すると、続く大谷も四球を選んで無死一、二塁のチャンスを作った。4番・ドルーリーが三振に倒れたものの、トラウトと大谷がダブルスチールで1死二、三塁。この日、移籍後初出場となったムスタカスがここで打席に入った。カウント0-1からの2球目が大きく逸れると、トラウトが本塁に頭から突っ込んで生還。ワイルドピッチでサヨナラ勝ちとなり、ムスタカスは笑顔でトラウトと喜びを分かち合った。

　チームで輪になって祝福した直後、ユニホームがはだけた状態のままカリフォルニア地元放送局「バリー・スポーツ・ウェスト」のブースに姿を現したムスタカス。司会者から「この（エンゼルスの）ユニホームを着てどんな気分か？」と尋ねられると、「アンビリーバブルだよ。夢が叶った。長い時間がかかったけど、このチームの一員になれてワクワクしているよ」と興奮気味に語った。

　カリフォルニア州ロサンゼルス出身の34歳。地元がほど近く、エンゼルスに加入することは念願だったよう。2011年にロイヤルズでメジャーデビューし、17年には38本塁打、通算で207本塁打を放っている実力者だ。24日（同25日）にマイナー投手との交換トレードでロッキーズから移籍。デビュー戦となったこの日は3打数1安打だった。

「トラウトとオオタニを毎日見る機会を得られてどう思うか？」と質問を受けると、「とても特別だ。試合前に彼らがしていること、彼らがあらゆる期待を背負いながら、毎日パフォーマンスを発揮していること、見ていて素晴らしいよ」と絶賛。「これをもっと見られること、その一部になれることが待ちきれないよ」と喜びを口にした。