「ロンドンシリーズ」で集結したジーター氏らが大谷を絶賛

　米大リーグは現地24～25日、英国・ロンドンで4年ぶりとなる「ロンドンシリーズ」を開催した。カブスとカージナルスが対戦。1勝1敗のタイで異国での2連戦を終えた。24日の試合前には、球界のレジェンドOBが解説者として集結。デレク・ジーター氏らがエンゼルス・大谷翔平投手について称賛の言葉を並べた。通算541本塁打のデービッド・オルティス氏は、23日（日本時間24日）に大谷が放った25号を「途方もない」と表現。「子供達よ、真似しちゃいけないよ」と呼びかけた。

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　英国の地でもレジェンドたちが話題にした。24日にロンドン・スタジアムで行われたカブス―カージナルス戦の試合前。ヤンキース一筋20年で通算3465安打を記録したジーター氏、同じくヤンキースなどで活躍した通算696本塁打のアレックス・ロドリゲス氏、そしてレッドソックスなどで通算541本塁打を放ったオルティス氏が米スポーツ専門局「FOXスポーツ」中継の解説者として集結した。

　司会者から「今季の前半戦で最大の話題は？」と問われると、オルティス氏が「ショウヘイ・オオタニについてはいくら言っても言い足りない」と切り出した。「これを見てくれ」と示したのは23日の敵地ロッキーズ戦で放った25号ソロ。「これは途方もない」と驚きを持って口にした。

「この球のコースを見てくれ。そしてこれをいかに右中間に持っていったか見てくれ。これは不可能に近い」と続けたオルティス氏。「子供達よ、真似しちゃいけないよ。これは不可能に近いから」と野球少年・少女に“忠告”した。

　投手をしながらメジャートップタイの25本塁打を放っている大谷。オルティス氏から「信じられるかい？」と問いかけられたジーター氏は「もう彼が何をやっても驚かないぐらいだよ。彼はずっとそういったことをし続けているからね」と絶賛。「本塁打でメジャートップを走り、球界最高級の投手でもある。私は理解できないし、誰も理解できないと思う」と称えた。

「ベーブ・ルースが何年も前にやっていたが、彼がやっていることは前例がない。見ていて楽しいよ」と続けたジーター氏。ロドリゲス氏も「もう二度とこんなのを見る機会がないと思う。一番近いのはベーブ・ルースだね」と頷いた。ジーター氏はさらに、「カジュアルなファンが彼がプレーしているところを見られるように」とプレーオフの舞台に大谷が立つことを熱望していた。