日本バドミントン界は変われるか 不祥事に揺れた協会体制を刷新、今後問われる現場の改善意識
理事に就任した元日本代表の池田信太郎氏「やっとスタートライン」
アスリート委員会の委員長として新たに理事となった池田信太郎氏は、2度の五輪出場経験を持つ元日本代表選手。組織改革による変化について、次のように話した。
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「やっとスタートライン。今まで、現役選手やOB・OGと協会には距離があり、意見を言っても変わらなかった経緯から協会に関わる意識が低くなってしまっているけど、今後は対話時間が長くなる。リーグや強化に関わる専門委員会にも新たにOB・OGが関わり、選手の声を反映して360度で協会を見ていくことができそうな感じになってきた。協会に関わる人材が増えるし、自分事化ができ、みんなの関わり方が大きくなる」
トップダウンの決定事項が多く、代表選出などに関わる可能性を危惧するチームや選手が声を挙げにくかった従来の体制を大きく変え、今後問われるのは現場の改善意識や行動能力となる。村井会長を筆頭とする新体制への期待は高いが、「頭」だけでは動けない。現場で働く人材が、自分たちの声が届くと実感を持てる環境で、協力して改善を目指していけるか。改革の道のりは、まだ始まったばかりだ。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)