【パンパシ水泳】大橋悠依「不安視することもなかった」 2冠の裏にあった平井コーチの指示
競泳のパンパシ水泳(東京辰巳国際水泳場)第3日は11日、女子200メートル個人メドレーで大橋悠依(イトマン東進)が2分8秒16の大会新で初優勝し、400メートル個人メドレーに続く2冠に輝いた。
200&400メートル個人メドレーで2冠達成「素直にうれしい」
競泳のパンパシ水泳(東京辰巳国際水泳場)第3日は11日、女子200メートル個人メドレーで大橋悠依(イトマン東進)が2分8秒16の大会新で初優勝し、400メートル個人メドレーに続く2冠に輝いた。
200メートル個人メドレーは、今年4月の日本選手権を2分8秒92で制し、5月のジャパンオープンでも2分9秒17で優勝。銀メダルを獲得した、昨夏の世界選手権(ブタペスト)でマークした2分7秒91の日本記録更新はならなかったものの、2冠獲得には「素直にうれしい。この種目は絶対に優勝したかったし、予選から納得できるいいレースができていた」と喜びをかみしめる。
最初のバタフライが27秒73。予選で全体1位、2分9秒86の大会新をたたき出したリオデジャネイロ五輪代表の寺村美穂(セントラルスポーツ)が27秒75の2位でぴったり追い掛けたが、続く背泳ぎで約1秒突き放し、平泳ぎと自由形でも首位を譲らずゴールした。
すっかり個人メドレーの国内第一人者へと栄達し、常に安定感のある泳ぎを披露できるようになった。
平井伯昌コーチからは周りを気にせず、自分の泳ぎに集中するよう指示されたという。その通り、「レース前のアップも良くて不安視することもなかったので、前半から行くプランでした」と振り返った。
世界選手権と五輪の中間年に開催される難しい大会ながら、2つのメダルを獲得したことは大きな自信になったはずだ。レースでの駆け引きもうまく、あとはスタミナ強化に伴うタイムの短縮が課題となる。
「両親が応援に来てくれたので、早くメダルを見せたいです。アジア大会が終われば実家に帰れるので、恩返ししたい」
こう言ったときの大橋は、とびっきりの笑顔が弾けた。
(河野 正 / Tadashi Kawano)