加藤未唯、全仏失格で剥奪された賞金&ポイントの回復訴えは却下 SNSで報告「できるのは前を向くだけ」
テニスの4大大会・全仏オープンの混合ダブルスで優勝した加藤未唯(ザイマックス)。女子ダブルス3回戦ではプレー外の返球がボールガールに当たり、失格となった。賞金とポイントが剥奪され、回復を訴えていたが、15日にSNSを更新。願いが叶わなかったことを報告した。
全仏オープン女子ダブルスで失格
テニスの4大大会・全仏オープンの混合ダブルスで優勝した加藤未唯(ザイマックス)が15日、自身のSNSを更新。同大会の女子ダブルス3回戦でプレー外の返球がボールガールに当たって失格となり、剥奪された賞金とポイントの回復の訴えが却下されたことを明かした。
加藤は自身のツイッターで、日本時間14日のリベマ・オープンの女子ダブルス1回戦に敗れたことについて「私の芝での初戦は期待通りには行きませんでした」と英文で報告。さらに、こうも記した。
「全仏オープン(ローランギャロス)は私に罰金を科し、賞金とポイントを獲得するための私の訴えも退けられました。なので、私ができるのは前を向き続けることだけです。次の停車駅→ベルリン」
今月4日、アーディラ・スーチャディとのペアで出場した全仏オープン女子ダブルス3回戦。加藤は第2セット途中のプレーが途切れたタイミングで相手コートに返球したボールが、ボールガールに直撃した。ボールガールは涙。加藤は歩み寄って謝罪し、一度は警告と判断されたが、対戦相手が執拗に抗議。最終的に裁定が変わり、失格となった。
その後、加藤は自身のツイッターで賞金とポイントが剥奪となったことを報告。混合ダブルスで優勝した後、スピーチで「失格は残念でしたが、今後良い結果が出て、私のポイントが戻されることを願っています」とも訴えていた。
失格劇は海外ファン、メディアの間でも波紋を広げ、加藤を擁護する声が多数上がっていた。しかし、大会ディレクターのアメリ・モレスモ氏(フランス)は11日の記者会見で規則通りの裁定だったことを示し、「コメントはしません。なぜなら、裁定を下した後に動画を見るのはいつでも簡単だからです。裁定はツアースーパーバイザーと審判によってなされました。動画を見ずにコートに来て、見ていないことを基に、報告されたことを基に判断しなければいけません」などとも語っていた。
(THE ANSWER編集部)