マリナーズ戦で5打数3安打を記録し勝利に貢献

　米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は11日（日本時間12日）、本拠地マリナーズ戦に「2番・DH」で出場し、5打数3安打1得点でチームの9-4の勝利に貢献した。打席中に相手を気遣う仕草を見せると、敵地放送局も注目。「最も恐れられ、最も礼儀正しい選手に違いない」と絶賛している。

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　フルスイングをした直後、すぐに振り返り、相手を気遣った。7-4でリードした6回無死一、二塁の場面。左腕テイラー・サウセドの真ん中付近のシンカーを強振すると、打球は捕手の手前でバウンドし、ファウルとなった。舞い上がった砂が目に入ったのか、捕手のカル・ローリーはマスクを取って目の辺りを気にし始めた。

　異変にすぐに気付いた大谷は、即座に心配するようにローリーの顔を覗き込んだ。打席中に見せた相手への心配りに、マリナーズ側の放送局「ルート・スポーツ」の実況席も反応。「オオタニはカルが大丈夫か確認しています」と伝えた実況は「オオタニは球界で最も恐れられ、にもかかわらず最も礼儀正しい選手に違いない」と評した。

　この打席は見逃し三振に倒れたが、今月すでに3度目となる1試合3安打を記録して、勝利に貢献した大谷。相手に恐怖を与えつつも、礼儀正しさを忘れない姿勢に、敵地放送局も魅了されたようだった。