カブス戦でメジャー昇格

　米大リーグ・エンゼルスは8日（日本時間9日）、本拠地でカブスと対戦し3-1で4連勝を飾った。この試合に「6番・右翼」で今季メジャー初出場した24歳のジョー・アデル外野手が2回の第1打席で飛距離451フィート（約137メートル）の特大1号ソロをマーク。球団OBも「大谷がBPで打っていたけど…」「ボンズ級だ」と衝撃を受けていた。

　打った瞬間に確信した。2回先頭、アデルはドルー・スマイリー投手の2球目を強振。「ガキンッ」と大きな打球音が場内に響いた強烈な打球はレフトスタンドへ一直線。あと少しで2階席へ入る豪快な一発は打球速度117.2マイル（約188.6キロ）で今季のエンゼルスで最速の本塁打だった。

　試合後、米カリフォルニア州地元局「バリー・スポーツ・ウェスト」の中継にゲスト解説として出演した「ミスターエンゼル」の愛称で知られる球団OBのティム・サーモン氏は「あんな打球は見たことないですよ」と脱帽。「打撃練習ではオオタニがあんな球を打ち込んでいたけど、（試合中の本塁打だと）過去を遡らないといけない。多分バリー・ボンズ級じゃないでしょうか」と絶賛していた。

　アデルは2017年ドラフト1巡目（全体10位）でエンゼルス入りし、昨季はメジャー88試合で打率.224、8本塁打、27打点。今季はマイナーで開幕を迎えたが、メジャー昇格直後に強烈なインパクトを残した。