平野美宇が「再び中国の脅威となった」 世界卓球で快勝発進、現地メディア警戒「要注意だ!」
卓球の世界選手権は21日、南アフリカのダーバンで第2日が行われ、女子シングルス1回戦では世界ランク19位の平野美宇(木下グループ)がジャン・ゼン(シンガポール)に4-0のストレートで快勝した。この勝利に、日本勢にとって最大の難敵である中国のメディアが反応。「再び中国チームの一つの脅威となったことは否定できない」として、平野の復活ぶりに警戒を強めている。
平野は女子シングルス初戦を4-0で突破
卓球の世界選手権は21日、南アフリカのダーバンで第2日が行われ、女子シングルス1回戦では世界ランク19位の平野美宇(木下グループ)がジャン・ゼン(シンガポール)に4-0のストレートで快勝した。この勝利に、日本勢にとって最大の難敵である中国のメディアが反応。「再び中国チームの一つの脅威となったことは否定できない」として、平野の復活ぶりに警戒を強めている。
相手を寄せつけない圧巻の勝利だった。昨年の世界選手権団体戦で代表入りを逃した平野にとっては、久しぶりの大舞台。ジャン・ゼンを相手に序盤から攻めの姿勢を見せると、巧みにコースをつきながらポイントを奪い、11-5、11-4、11-8、11-5と圧倒し、4-0のストレートで2回戦に駒を進めた。
この快勝劇に、日本勢にとっての高い壁である中国のメディアが反応している。同国の専門メディア「卓球ネット」は、「軽々と初戦を突破して、再び王芸迪と対戦か」と注目。「平野美宇は今年、再び大きな前進を見せ、しばらく前には中国の世界チャンピオン経験者の王芸迪を破って、最近の日本女子卓球チームでは唯一、中国チームの主力を突破する活躍を見せた。今回の世界卓球でも勝ち進めば16強を争う段階で再び王芸迪と対戦することになる。中国チームにとっては要注意の存在だ!」と警戒を強めている。
平野は今年3月の国際大会で、当時世界ランク3位の王芸迪(中国/現在は4位)を3-2で撃破。2017年の世界選手権女子シングルスで銅メダルを獲得するなど、10代から輝きを放った平野だが、近年は中国勢相手に良い戦いを見せられず、同メディアも「試合に出るたびに負け続け、現在でもピークの状態に戻ったわけではない」としているものの、王芸迪を破った3月の一戦と、今回の快勝劇を踏まえて、「彼女が再び中国チームの一つの脅威となったことは否定できない」と伝えている。
今回の世界選手権で再び中国の難敵を破り、復活を印象づけられるか。平野は22日の2回戦で、カウフマン(ドイツ)と対戦する。
(THE ANSWER編集部)