大谷翔平を「人々は理解していないんだ」 219勝大投手にMLB司会者が直接ぶつけた驚異の数字
米大リーグのエンゼルス・大谷翔平投手が、19日に公開されたMLB専門局「MLBネットワーク」の番組で取り上げられ、投手・大谷として達成する可能性がある歴史的な記録をクローズアップ。司会者は「人々はオオタニを理解していないと思います」「オオタニが史上初の投手になるかもしれない!」とまくし立て、出演した往年の名投手ペドロ・マルティネス氏に「史上最高の投手一人として、これをどう思いますか?」と訴えた。
「MLBネットワーク」の番組で投手・大谷について議論
米大リーグのエンゼルス・大谷翔平投手が、19日に公開されたMLB専門局「MLBネットワーク」の番組で取り上げられ、投手・大谷として達成する可能性がある歴史的な記録をクローズアップ。司会者は「人々はオオタニを理解していないと思います」「オオタニが史上初の投手になるかもしれない!」とまくし立て、出演した往年の名投手ペドロ・マルティネス氏に「史上最高の投手一人として、これをどう思いますか?」と訴えた。
番組はレッドソックスなどで通算219勝を挙げ、サイ・ヤング賞を3度受賞したペドロ氏とブルワーズなどで通算1057試合登板した鉄腕ダン・プリーサック氏をゲストに招き、投手・大谷について議論が行われた。そんな中、司会のグレッグ・アムシンガー氏が切り出した。
「私は毎晩、番組の前に自分のオフィスで20分ほど費やし、オオタニが野球を創造し直していることを、いかに野球のルールを書き換えているのかを伝える別の方法を考えています。人々は理解していないと思います。ここ4試合の登板が支配的ではなかったので防御率は3点台ですが、彼は今、歴史を作るペースにいます」
日々大谷の凄さをどう表現するか頭をひねっているという同氏が切り出したのは、ある数字。「彼は(ペース上は)50イニングを投げ、安打は25本許していません(実際の成績は53イニング26安打)。このペースでいけば、彼は1シーズンで200イニングを投げて、100安打を許さない、という可能性があります。今は207イニングを投げて、被安打は102というペースです」という被打率の少なさを訴えた。
画面上では「200イニング以上投げた投手が許した最も少ないシーズン安打数」という表が表示され、1位はマックス・シャーザーの200回2/3で126安打(2017年)、2位はスタジオにいるペドロ氏の217回で128安打(2000年)と紹介された。
アムシンガー氏はペドロ氏に向け、「マックス・シャーザーはあなた(ペドロ)よりもおよそ17イニング少なく、2本少ない被安打数です。あなたの2000年シーズンは投手の史上最高のシーズンだと私は思っています。ステロイド時代の全盛期です。ア・リーグのサイ・ヤング賞で2位につけたティム・ハドソンは防御率4点台以上。防御率2位だったロジャー・クレメンスは3.70でした。あなたはというと1.71ですよ。投手としてとんでもないパフォーマンスです」と絶賛した。
続けて「しかし、ショウヘイ・オオタニは打者として今10本塁打を打ちながら、200イニング以上を投げて100安打未満に抑える史上初の投手になるかもしれないんです!」と、そんなペドロ氏の記録を打者も務めながら超える可能性があることを声を大にした。
「史上最高の投手の一人として、これをどう思いますか?」とアムシンガー氏に振られたペドロ氏も「ただただ信じられないと思います。ここで出された数字は、全然知りませんでした。このような細かなことは気にしたことがありませんでした」と唸るしかなかった。
(THE ANSWER編集部)