ボクシング京口紘人、再起戦に完勝! 両拳を痛めるアクシデントも「それは言い訳。勝つのが大事」
ボクシングの前WBA世界ライトフライ級王者・京口紘人(ワタナベ)が20日、東京・墨田区総合体育館でフライ級(50.8キロ)転向初戦として同級10回戦に臨み、ローランド・ジェイ・ビエンディーマ(フィリピン)に3-0で判定勝ち(100-90×3)した。昨年11月に寺地拳四朗(BMB)との世界ライトフライ級2団体王座統一戦に敗れて王座陥落。3階級制覇に向け、約6か月半ぶりの再起戦を勝利で飾った。
京口紘人が6か月半ぶり再起戦
ボクシングの前WBA世界ライトフライ級王者・京口紘人(ワタナベ)が20日、東京・墨田区総合体育館でフライ級(50.8キロ)転向初戦として同級10回戦に臨み、ローランド・ジェイ・ビエンディーマ(フィリピン)に3-0で判定勝ち(100-90×3)した。昨年11月に寺地拳四朗(BMB)との世界ライトフライ級2団体王座統一戦に敗れて王座陥落。3階級制覇に向け、約6か月半ぶりの再起戦を勝利で飾った。
京口が帰ってきた。初回から得意の左ボディーを入れるなど優勢の展開。フックや接近戦からのアッパーで多彩さを見せた。3回には左右のボディーでダメージを与える。ボディーを嫌がる相手に左を突き刺した。決め手を欠きながらも主導権を握ったまま終盤へ。最終10回はワンツーでぐらつかせるなど、フルマークの完勝だった。
新階級の感触を確かめるかのように戦った京口は、リング上でインタビューに対応。拳を痛めたことなどを明かした。
「応援ありがとうございました。昨年11月に初黒星を喫して、今日の試合を用意してくださった方、ありがとうございます。勝つというテーマはクリアしたけど、いつも応援してくれる方には物足りなかったと思う。考えながらやってしまっていた。皆さんもフラストレーションの溜まる試合。僕もそうだった。
中盤以降、拳を痛めたけどそれは言い訳。その中でも勝ち切ることが大事。その中で勝てたのでよかった。右も左も痛めました。ラスト2回はいつもより半歩遠い距離のボクシングをして、京口らしくないボクシングだった。どうせなら試合で試したかったこともあった。(拳は)今までの試合で初めての痛み。いろいろ修正しながら戦ったけど、相手も頑張る選手。一発を狙う怖さのある選手だった。勝ったけど、楽しみにしていたファンの方々、ごめんなさい」
昨年11月の寺地戦は7回TKOでプロ初黒星。5回に先制ダウンを奪われた後、相手をぐらつかせるなど魂の反撃が感動を呼んだ。すぐに再起を決め、1.9キロ重い1つ上のフライ級に転向。1月には、インフルエンサーの「あきまっくす」として活動してきた亜希さんと結婚した。
背筋など上半身を大きくし、新階級でパワーアップ。アスリートフードマイスター3級の資格を持つ妻から食事面でもサポートを受け、過酷な減量を乗り切った。29歳となり、自ら「最終章」と位置付ける再起の道。「結婚して負けられない」と応援してくれる妻の期待に応える覚悟だった。
妻に対し、「勝ってリングを降りられてよかった。サポートしてくれた妻に感謝です」とコメント。「応援本当にありがとうございます。昨年に初黒星を喫したけど、勝ち続けることが人生じゃない。負けることもあります。再び立ち上がることができる。こけても立ち上がれる。今、何かと不安を持って生きている方もいると思うけど、僕はこうして立ち上がりました。ファンの皆さん、何が起きても立ち上がってハッピーな人生を送りましょう。今日はありがとうございました!」とファンにメッセージを送った。
(THE ANSWER編集部)