Kダービー後の「一流の行い」 勝負服のまま車いす階段補助に向かった騎手に米感動「本当に美しい」
米競馬クラシック3冠初戦「第149回ケンタッキーダービー」(3歳限定G1、ダート2000メートル、18頭)が6日(日本時間7日)にケンタッキー州のチャーチルダウンズ競馬場で行われ、J・カステリャーノ騎乗の米国馬メイジ(G・デルガド)が中団外から追い上げ、2着のトゥーフィルズに1馬身差をつけて優勝した。レース後には、他馬に騎乗していたジョッキーが優勝馬のオーナーを“助ける”シーンが繰り広げられ、米ファンから「一流の行い」「慈愛とスポーツマンシップの美しき瞬間」といった反響が寄せられている。
第149回ケンタッキーダービー
米競馬クラシック3冠初戦「第149回ケンタッキーダービー」(3歳限定G1、ダート2000メートル、18頭)が6日(日本時間7日)にケンタッキー州のチャーチルダウンズ競馬場で行われ、J・カステリャーノ騎乗の米国馬メイジ(G・デルガド)が中団外から追い上げ、2着のトゥーフィルズに1馬身差をつけて優勝した。レース後には、他馬に騎乗していたジョッキーが優勝馬のオーナーを“助ける”シーンが繰り広げられ、米ファンから「一流の行い」「慈愛とスポーツマンシップの美しき瞬間」といった反響が寄せられている。
手を差し伸べた。レースが終わった後の観客席の一角。花柄のシャツを着た車いすの女性を階段の上に上げようるため、4人の男が車いすごと担ぎ上げた。よく見ると、そのうちの2人は勝負服に身を包み、ヘルメットもかぶったままのジョッキー。2人は女性を階段の上に“エスコート”すると、何事もなかったかのように立ち去った。
海外競馬専門サイト「ワールドホースレーシング」の公式ツイッターが「これはどう?」とつづって動画を公開。この2人の騎手は、8着に入線したレイズケイン騎乗のヘラルド・コラレス騎手と、14着のキングズバーンズ騎乗のホセ・オルティス騎手で、車いすの女性は優勝したメイジの共同オーナーを務める女性。優勝セレモニーに参加できるよう、2人の騎手が階段補助をした。
この光景に米ファンからは感動の声が集まった。
「スポーツマンシップ!」
「これは本当に美しい」
「一流の行い」
「素敵!」
「ワオ、粋だ!」
「ジェントルマン」
「こんな優しさと上品さを見られて心が温まる」
「なんて素敵なんだろう」
「素晴らしいジョッキーであり、人間としてはさらに素晴らしい。リスペクト」
「慈愛とスポーツマンシップの美しき瞬間」
150年近い歴史を持つケンタッキーダービー。今年は日本馬も2頭出走していたが、デルマソトガケが日本馬最高タイとなる6着に入線。大井競馬から出走のマンダリンヒーローは12着だった。
(THE ANSWER編集部)