奥原希望は好敵手に敗れ、V2ならず 「誘いに乗って来ない。相手が一つ上だった」
「我慢しきれなかった」と振り返るも表情に曇りはなし
「我慢しきれなかったかなと思います。シンドゥ選手のパフォーマンスがすごく良くて、対して自分の持ち味であるラリー勝負でやられてしまったかなと思います。強打を打って来てほしいタイミングでも、全然仕掛けて来なかった。それで、もっと誘った方が良いのか、(強打のない中で)このラリーを続けた方が良いのか、自分に迷いが出てきてしまった」
今大会の会場である南京市ユースオリンピック公園アリーナは、風の影響がなく、シャトルのスピードが出にくい状況にある。打っても決まらない強打を打たせれば、ラリーで優位に立つだけでなく、スタミナも奪えるはずだった。しかし、相手も分かっていた。
試合のペースを手繰り寄せることができないまま敗れた奥原だったが、表情に曇りはなかった。世界選手権もまた、2020年東京五輪を目指す中での長い戦いの一つに過ぎない。奥原は「互いに昨年の決勝から何度も対戦していて、その反省を互いにしていて、前回のタイオープンの反省を相手は生かしてきた。また次、対戦するときは自分が今回の反省を生かして、戦いたいと思う」と、そう遠くないうちに来るであろう再戦を見据えた。
好敵手との戦いは、まだまだ続くのだ。次戦は、8月にジャカルタで開催されるアジア大会で団体戦、個人戦に臨む。敗れてもまったく下を向くことなく「この先の1年、2年、良いことも大変なこともあると思うが、経験を生かして、どんなことがあっても折れずに、自分らしくいきたい」と言い切った。世界選手権、連覇ならず。悔しさがないことは、ない。しかし、東京五輪では私が勝つ――負けてもなお力を失わない瞳が、そう語っていた。「我慢しきれなかったかなと思います。シンドゥ選手のパフォーマンスがすごく良くて、対して自分の持ち味であるラリー勝負でやられてしまったかなと思います。強打を打って来てほしいタイミングでも、全然仕掛けて来なかった。それで、もっと誘った方が良いのか、(強打のない中で)このラリーを続けた方が良いのか、自分に迷いが出てきてしまった」
今大会の会場である南京市ユースオリンピック公園アリーナは、風の影響がなく、シャトルのスピードが出にくい状況にある。打っても決まらない強打を打たせれば、ラリーで優位に立つだけでなく、スタミナも奪えるはずだった。しかし、相手も分かっていた。
試合のペースを手繰り寄せることができないまま敗れた奥原だったが、表情に曇りはなかった。世界選手権もまた、2020年東京五輪を目指す中での長い戦いの一つに過ぎない。奥原は「互いに昨年の決勝から何度も対戦していて、その反省を互いにしていて、前回のタイオープンの反省を相手は生かしてきた。また次、対戦するときは自分が今回の反省を生かして、戦いたいと思う」と、そう遠くないうちに来るであろう再戦を見据えた。
好敵手との戦いは、まだまだ続くのだ。次戦は、8月にジャカルタで開催されるアジア大会で団体戦、個人戦に臨む。敗れてもまったく下を向くことなく「この先の1年、2年、良いことも大変なこともあると思うが、経験を生かして、どんなことがあっても折れずに、自分らしくいきたい」と言い切った。世界選手権、連覇ならず。悔しさがないことは、ない。しかし、東京五輪では私が勝つ――負けてもなお力を失わない瞳が、そう語っていた。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)