奥原希望は好敵手に敗れ、V2ならず 「誘いに乗って来ない。相手が一つ上だった」
日本選手初の世界選手権連覇はならなかった。バドミントンの世界選手権は3日、各種目の準々決勝を行い、女子シングルスの奥原希望(日本ユニシス)はストレート(17-21、19-21)でP.V.シンドゥ(インド)に敗れた。
奥原は因縁の相手に敗れV2逃す
日本選手初の世界選手権連覇はならなかった。バドミントンの世界選手権は3日、各種目の準々決勝を行い、女子シングルスの奥原希望(日本ユニシス)はストレート(17-21、19-21)でP.V.シンドゥ(インド)に敗れた。
前回決勝戦の再戦だった。シンドゥは、因縁の相手と言える。元々、年齢が近くユース世代の大会でしのぎを削った相手だが、近年は大舞台での対戦が目立つ。一昨年は、リオデジャネイロ五輪の準決勝で敗戦。昨年は世界選手権の決勝で勝利。今年は3月の全英オープンで負け、7月のタイオープンで借りを返したばかりだった。国際大会の対戦成績は、これで6勝6敗。好敵手とのシーソーゲームは、まだ続くようだ。
対戦すればするほど、手の内を知る相手との戦いは駆け引きが深くなる。奥原は「仕掛けてほしいところで、誘っても、誘っても、誘いに乗って来なかった。相手が一つ上だった」と話した。シンドゥは179センチの長身で、手足が長い。普通のラリーでは、簡単にシャトルを拾われ、甘い球を高い打点から打たれてしまう。奥原は、相手コートの後方に高い球を上げ、あえて強打を打たせることでカウンター気味のレシーブから攻略を狙った。
しかし、相手が誘いに乗って来なかった。シンドゥは、柔らかいタッチで素早くネット前に落ちるドロップショットを多用。スマッシュに備えて下がり気味の位置を取った奥原が対応に遅れ、ラリーの主導権を握られた。