波乱の女子、日本勢唯一の4強入りでメダル確定の山口茜「試合できるのが嬉しい」
世界ランク1位が敗れ、前回女王・奥原も敗退
ファイナルゲームは、序盤にリードを得て、食い下がる相手から21-16で逃げ切った。好返球については「たまたま」と笑うに留めたが、1時間を超える戦いを制した手応えは感じており「最近、長い試合をしていなかったので、2ゲーム目やファイナルゲームは、メンタル的に我慢が難しい部分はあったけど、2ゲーム目の反省を生かして、ファイナルはきついと思ったところから、しっかり我慢して次を取ろうと思えたり、相手がミスしたりした。自分の良かったところとラッキーなところがあった」と振り返った。
準々決勝以降は、シード選手同士がしのぎを削るハイレベルな舞台。女子シングルスでは、世界ランク1位で第1シードの戴資穎(タイ・ツーイン、台湾)が中国のヘ・ビンジャオに敗れる波乱があった。また、山口の次の対戦相手が決まるカードでは、前回女王の奥原希望(日本ユニシス)が、P.V.シンドゥ(インド)との前回決勝の再戦に臨み、敗れた。
山口は、試合が終わった時点では次戦の相手は決まっておらず、山口は「どっちになっても、またタフな試合になると思うので、その中で楽しめるプレーを出していけるように頑張りたい」と話したが、日本勢唯一の勝ち残りとしてタイトルを狙う形になった。奥原は「本当は対戦したかったけど、今日も茜ちゃんらしい粘り強い試合をしていたので、明日も厳しい戦いにはなると思うけど、世界選手権という舞台を思い切り楽しんでほしい」と後輩の山口にエールを送った。栄冠まであと2勝、混戦を制することができるか。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)