F1マシンに轢かれかけた現場カメラマンが主張 大事故を回避「何が起こったのか教えてあげよう」
自動車レース・F1の第4戦アゼルバイジャンGPの決勝が4月30日(日本時間5月1日)、バクー市街地サーキットで行われ、あわや人身事故の危険な場面があった。アルピーヌのエステバン・オコンがピットインする際、ピットレーンの関係者たちと接触寸前に。米メディアが決定的瞬間の画像や動画を公開していた中、その場にいた当事者のカメラマンは「確かに危険だ。でも、車にはブレーキがある」と“安全”を主張している。
コース上にいた多数のカメラマンとは
自動車レース・F1の第4戦アゼルバイジャンGPの決勝が4月30日(日本時間5月1日)、バクー市街地サーキットで行われ、あわや人身事故の危険な場面があった。アルピーヌのエステバン・オコンがピットインする際、ピットレーンの関係者たちと接触寸前に。米メディアが決定的瞬間の画像や動画を公開していた中、その場にいた当事者のカメラマンは「確かに危険だ。でも、車にはブレーキがある」と“安全”を主張している。
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ギリギリで大事故を回避していた。決勝レース残り1周。ピットインしようとしたオコンのマシンの前に大勢の人がいた。大慌てでコースから走り去る人々。驚いた表情を見せる人もいた。幸いにも悲劇を免れたが、あわや多くの人が事故に遭うところだった。
米スポーツ専門局「ESPN」のF1専門インスタグラムなどが動画を公開。大会側がレース終了前に表彰式の準備を始め、カメラマンが集まってしまっていたようだ。海外メディアやファンの物議を呼び、批判の声が相次いだ一件。英専門メディア「プラネットF1」は「オコンのニアミスの現場にいたカメラマンがメディアの反応を批判。事件が過大視されていると主張している」と記事を掲載した。
記事では、オコンが「かなり恐ろしい」と表現し、「大きな、大きな問題」とかろうじて避けられたことを指摘。その上で現場にいたカメラマンの一人、ユブギニー・サフロノフ氏のコメントを掲載した。同氏は英専門メディア「Grandpx.News」にこう語ったという。
「私はそこにいた。レースが最高じゃない時の素晴らしい例であり、私たちは議論する必要がある。『悲劇に終わっていたかもしれない』なんて記事よりも良い見出しが必要だ。何が起こったのか教えてあげよう。FIA(国際自動車連盟)は今回、いつもより少し早くゴーサインを出した。それはカメラマンだけでなく、職員たちに対してもだ。ああ、確かに危険だった。起こるべきではなかった。しかし、最悪のケースでも、ハンドルを握っている人がいて、車にはブレーキがついている」
プラネットF1は「その事件は表現されているほど劇的ではなかったと考えており、これといった事件もないレースの状況を踏まえて、メディアが見出しを生み出そうとしただけだと主張した」としている。
さらにプラネットF1は「アルピーヌのスポーツディレクター、アラン・パーメインもオコンの視点からすれば、状況は非常にコントロール下にあったという評価に同意している」と報道。英専門メディア「ザ・レース」によると、パーメイン氏は「エステバンは必要であればすぐに車を停められるよう、80キロで走っていた」と外野から見るほど危険ではなかったという。
「だから、見てみると非常に危険だが、間違いなく彼(オコン)は完全にコントロールできていたから、誰も深刻な危機には陥っていなかった。最大の問題は、彼ら(カメラマンたち)が見ていなかったかどうか。しかし、彼(オコン)はその時そこまで高速で動いてはなかった」
当事者からは様々な主張が出ているようだ。
(THE ANSWER編集部)