「年齢を重ねることを自粛中」 36歳誕生日の吉田弓美子が5アンダー首位「ゴルフって何が起こるか…」
女子ゴルフの国内ツアー・パナソニックオープンレディス初日は28日に千葉・浜野GC(6656ヤード、パー72)で開幕。ツアー通算7勝の吉田弓美子(アマノ)が6バーディー、1ボギーの67で回り、5アンダーで川岸史果(加賀電子)と並んで首位発進した。この日が36歳の誕生日だったベテラン。「私はちょっと、年齢を重ねることを自粛中」とジョークを交えながら「ゴルフはやってみないとわからない」と笑った。
パナソニックオープンレディース初日
女子ゴルフの国内ツアー・パナソニックオープンレディス初日は28日に千葉・浜野GC(6656ヤード、パー72)で開幕。ツアー通算7勝の吉田弓美子(アマノ)が6バーディー、1ボギーの67で回り、5アンダーで川岸史果(加賀電子)と並んで首位発進した。この日が36歳の誕生日だったベテラン。「私はちょっと、年齢を重ねることを自粛中」とジョークを交えながら「ゴルフはやってみないとわからない」と笑った。
ベテランらしいラウンドを見せた。インの10番スタートで前半は2バーディーで折り返すと、後半に見せ場がやってきた。2番でバーディーパットを沈めると、3、4番でも決めて3連続バーディー。続く5番で今日唯一のボギーを叩いたが、最終9番パー3で取り返して、リーダーボードの一番上に名前を乗せた。
会見場に驚いた様子を見せながら入ってきた吉田。「今日はショットが付いていたホールでほとんどバーディー。パットが入ってくれました。レギュラーツアーの首位なんて何年ぶりですか、って感じで。へっへっへ…」と笑った。誕生日について聞かれると「私はちょっと年齢を重ねることは自粛中なので……。ちょっとよくわからないです」と会場を笑わせた。
「それは冗談ですけど、今日で36歳。36になる時にツアーでやっているなんて思ってもいなかったし、首位に立つなんて……。ゴルフって終わってみないと何が起こるか分からないですし、やってきてよかったなと思います」
ツアー7勝の実力者も、2017年のスタンレーレディスを最後に優勝からは遠ざかる。最近は推薦をもらって「年に3試合くらい出るくらい」だったが「それでも予選落ちは当たり前。実力も体力面も年齢面も受け入れていた」という。それでも昨年のQTで39位になり、開幕戦からツアーに出場。「トーナメントに出て、数をこなして慣れていって、ハイレベルなレギュラーツアーを楽しもうという感じ」だという。
20代前半の若手が次々と優勝していく近年の女子ツアー。そんな中でも今季は開幕戦で申ジエや穴井詩といった同年代の選手も優勝しており、健闘も目立つ。さらに同世代の服部真由や原江里菜もまだまだツアーで奮闘中。「もう無理かな」と思ったことがあるという吉田だが「私は彼女たちのひたむきに頑張っている姿に励まされた。だから、彼女たちが“休憩”するまでは、私も……」と話すと、思わず感極まって目頭を押さえた。
6年ぶりのツアー優勝について水を向けられると「いや~、予選通ればいいかな」と笑った吉田。「今日はバーディーがきたけど、ショットがいいかと言われるとまだ手探り。私は今の自分を受け入れているので、今の自分を見てチャレンジしていきたい」。背伸びはしない。高望みもしない。しかし、ツアー7勝の経験値を武器に、残り2日間の戦いに挑む。
(THE ANSWER編集部)