日本女子最速・福島千里に次ぐ歴代2位 兒玉芽生が今季初戦へ「その日の最大限を尽くしてきた」
陸上・織田記念国際が29日にエディオンスタジアム広島で行われる。28日は一部選手が会見。女子100メートルに出場する23歳の兒玉芽生(ミズノ)は今季初戦へ意気込んだ。
陸上・織田記念国際へ会見
陸上・織田記念国際が29日にエディオンスタジアム広島で行われる。28日は一部選手が会見。女子100メートルに出場する23歳の兒玉芽生(ミズノ)は今季初戦へ意気込んだ。
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兒玉は昨年9月の全日本実業団対抗で日本歴代2位となる11秒24をマーク。日本記録11秒21を持つ福島千里さんに次ぐ2人目の11秒20台だった。例年、シーズン前半は結果を出してきたとは言い難いが、「今年はアジア選手権、世界陸上などで戦うことを目標にしていますが、その前に日本選手権などで結果を残さないと先はない。一つひとつやっていきながら最終的に調整をしていきたい」と活躍を誓った。
左アキレス腱の違和感があり、今季初戦は今大会までずれ込んだ。「十分な調整ではないですが、ここまで来ました。大きなものではないけど、アキレス腱は長引くと私自身が経験しています。無理するところではないので欠場させていただきました」。天候によって痛みが出ることもあるが、「今は大丈夫」と回復を強調。「その日その日の最大限を尽くす形でやっていました」と振り返った。
21年の東京五輪に続き、昨年のオレゴン世界陸上でも4×100メートルリレーに出場。3走で43秒33の日本記録更新に貢献した。今年8月のブダペスト世界陸上の参加標準記録は100メートルが11秒08、200メートルが22秒60。筋肉の左右差を埋めるため、冬季はウェートトレーニングの回数、重さを増やした。
「ここまで徹底してやったのは初めてです。左右差のバランスは変わってきた。明日どうなるかわからないけど、長い距離できつくなってもブレない気づきはあります。200メートルにも繋がると思います。下半身と上半身の筋肉の差が課題。トップスピードをいかに出すか。低い姿勢でしっかり距離を出すトレーニングをしてきました。
去年を振り返ると、11秒2台を出せたけど前半シーズンがうまくいかなかった。安定していなかったのが課題。今年は狙った大会で着実に安定した結果を出せるようにしていきたい。初戦なのでどんな走りができるか未知。ごまかす走りではなく、日本選手権に繋げられるような走りをしたい」
日本女子短距離界で飛躍が期待される23歳。まずは織田記念で状態を確認する。
(THE ANSWER編集部)