大谷翔平は「TV実況さえも騙した」 幻のサイクル安打の“誤実況”にも米注目「残酷なほど…」
米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は27日(日本時間28日)、本拠地アスレチックス戦に「3番・投手兼DH」で先発出場。第1打席から単打、二塁打、第4打席に三塁打を放てサイクル安打に王手をかけた。迎えた8回の第5打席は、打った瞬間に誰もが快挙達成を期待するセンターへの大飛球となったが、フェンスの手前で中堅手がキャッチした。このシーンでエンゼルス地元放送局の実況席が大興奮から一転して意気消沈した様子が、米メディアで話題となっている。
アスレチックス戦に「3番・投手兼DH」で出場
米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は27日(日本時間28日)、本拠地アスレチックス戦に「3番・投手兼DH」で先発出場。第1打席から単打、二塁打、第4打席に三塁打を放てサイクル安打に王手をかけた。迎えた8回の第5打席は、打った瞬間に誰もが快挙達成を期待するセンターへの大飛球となったが、フェンスの手前で中堅手がキャッチした。このシーンでエンゼルス地元放送局の実況席が大興奮から一転して意気消沈した様子が、米メディアで話題となっている。
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フルスイングしたバットから鋭い弾道が放たれる。打った大谷も一瞬、センター方向に飛んだ打球を見つめて動きを止めた。8-7で迎えた8回1死一、二塁。本塁打が出ればサイクル安打達成の状況で、大谷は代わったばかりの左腕ラブレディの初球を捉えた。誰もが快挙を期待した瞬間となったが、フェンスまであと1、2メートルのところで中堅手がキャッチし、記録達成は幻となった。
カリフォルニア地元放送局「バリー・スポーツ・ウェスト」でエンゼルス戦の実況を務めるウェイン・ランダッゾ氏は、打った瞬間に「オオタニがかっ飛ばした! 右中間へ! 野球の歴史がショウヘイのものに!」と大興奮。だが中堅手が捕球すると、「しかし、フェンス手前でエステウリー・ルイーズにキャッチされた。あとほんの少しでした」と意気消沈した様子で伝えていた。
このランダッゾ氏による幻のサイクル安打実況に米メディアも反応。米スポーツ専門局「CBSスポーツ」は「打った瞬間行ったかと思った。エンゼルス実況のウェイン・ランダッゾ氏も間違いなく行ったと思った。彼はボールが中堅手のエステウリー・ルイーズのグラブに収まる前に、ホームラン実況を繰り出した。ランダッゾは(いじられることにも)気前がよかった。どうしてオオタニについて興奮せずにいられようか?」と伝えた。
また米紙「USAトゥデー」のスポーツとエンタメ専門メディア「フォー・ザ・ウィン」も、「ショウヘイ・オオタニがサイクル達成まであまりにわずかなところまで迫ったので、彼はエンゼルスのTV実況さえも騙した」との見出しで報道。「彼はとても惜しかった。オオタニはエンゼルスの実況ウェイン・ランダッゾを騙したぐらいだ」「ランダッゾのこの実況を聞いてくれ。彼はちょっと先走ってしまった」と動画付きで紹介しており、大興奮から意気消沈の実況について「残酷なほどおもしろい遷移だ」と伝えている。